復建調査設計株式会社 経営管理本部 社会デザイン創発センター 技術士 山根 啓典さん

社会に役立つ技術者を目指して

山根啓典

 

復建調査設計株式会社 経営管理本部 社会デザイン創発センター 技術士(建設部門(道路、都市及び地方計画)、総合技術監理部門)

山根 啓典 さん

広島大学大学院工学研究科 博士課程前期 環境工学専攻

1992年度修了

島根県立松江北高等学校出身

 入学当初、工学部の先生が「工学とは社会を良くする実践的な学問だ。人の命に関わることも多い。大学受験のための高校の勉強とは全く違う。高い学費なのだから、自ら真剣に学び社会に役立つ技術者になりなさい」と厳しい口調で話されたのを記憶しています。今日に至るまでその時のことが記憶に残っているということは、私にとって重要な言葉だったのかもしれません。

 大学4年で交通工学研究室に配属され、人間の交通行動を統計的手法によりモデル化し、交通需要予測の精度向上を目指す研究に携わりました。コンピュータでデータ解析することの目新しさや面白さを知り、毎夜遅くまで仲間と研究室に篭り卒論を頑張っていたのが懐かしく思い出されます(実際には飲み会が多かったような・・)。そんな学生時代に知り合った先生、先輩、友人たちは大きな財産であり、今でもよく連絡をとりあっています。

 学生時代に様々なアルバイトを経験しましたが、建設コンサルタントでのアルバイトは人生を左右する大きなものとなりました(もともとは海外旅行の資金を稼ぐことが目的でしたが)。土木構造物の応力計算のチェックや技術レポートの作成補助など様々な経験をさせてもらいました。大学で学んだことが実務でどのように活かされているのかを知る良い機会となり、また技術者と話をすることで様々な刺激を受けました(そんな縁もあり、アルバイトをしていた会社にそのまま就職することになりました。人生とは時としてこのように決まるのでしょう・・)。

山根啓典
山根 啓典
山根 啓典

 入社後は、国や地方自治体の交通計画に関わる様々な業務に従事しましたが、その後、共同研究チームへの参画、中央のシンクタンクへの出向、海外など様々な経験させてもらいました。苦労も沢山しましたが、これらの経験・チャレンジは自分の人生にとってプラスになったことは言うまでもありません。近年、大規模な地震災害や豪雨災害などの痛ましい自然災害が多発しています。私自身も災害復旧や復興に携わる機会も多く、今こそ「社会に役立つ技術者」という言葉を体現すべき時と実感しています。


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