株式会社IHI 航空・宇宙・防衛事業領域 技術開発センター 制御技術部  システム技術グループ 課長代理 淺賀 健太郎 さん

挑戦しよう!

 

株式会社IHI
航空・宇宙・防衛事業領域
技術開発センター 制御技術部
システム技術グループ 課長代理

淺賀 健太郎

広島大学大学院工学研究科 博士課程前期 
機械システム工学専攻 2008年度修了
静岡県立伊豆中央高等学校 出身

現在の仕事内容について

 現在、ジェットエンジンの制御系設計の業務に従事しており、制御ロジックの設計やシミュレーションによる検証・解析、実際のエンジン運転の立ち合い等を行っています。
 ジェットエンジンには高い信頼性が求められ、様々な技術が使われています。業務では、専門の制御分野だけでなく、性能や構造等の知識も必要であり、多くの人と連携し、製品開発を行っています。
 私は入社以来、ずっと開発工事を担当し、最初の5年間はロケット開発、その後はジェットエンジン開発を行ってきました。開発工事では、技術的な課題に直面することもしばしばあります。課題に直面しているときは辛く苦しいですが、課題が難しければ難しい程、解決した時の達成感や設計者としての自信に繋がり、醍醐味を感じられます。
 学生時代の研究活動は、業務でPDCAを回す訓練になったと考えています。問題に対し、計画を立てて実行し検証する。そして次の行動を決めるという一連のサイクルは、あらゆる仕事の基本になるものです。

GEnxエンジン(Boeing787搭載)
出典:IHI HP

F7-10エンジン(P1哨戒機搭載)
出典:IHI技報 Vol.57 No.1 (2017)

学生時代について

 子供の頃に航空宇宙博に行き、感動したことが現在の仕事に就きたいと思ったルーツです。特に、製品の性能や機能にオーソリティーをもつ制御分野の勉強をしたいと思い、著名な先生がいる大学を調べ、その中から広島大学を選択しました。
 学生時代は、バスケットボールサークルに所属していました。サークルを通じて他学部にも多くの友人ができ、10年以上経った今でも交流があり、一生の友人を作ることができました。

広島大学・工学部在校生へのエール・メッセージ

 学生時代は、一生付き合える友人や趣味、夢や目標を見つけられる期間です。学業は勿論のこと、色々なことに挑戦し、自分の知見を広げて下さい。一心になって努力したことや取り組んだことは必ず自分の糧になります。

イプシロンロケット 地上燃焼試験(一段目右から2人目)


up