富安(株)未来事業開発室 顧問・二宮技術士事務所 代表 二宮 康治さん

頼まれたら断らない。解決手段を多面的に考えよう。

 

富安(株)未来事業開発室 顧問
二宮技術士事務所 代表

二宮 康治さん

広島大学工学部(第四類) 昭和48年度 卒業

広島市立舟入高等学校 出身

現在の仕事内容について

 1974年に卒業後建設会社に就職し、一貫して建設関係の仕事に45年間従事してきました。現在は、鉄鋼商社(建設業登録有)に顧問として在籍し、太陽光発電設備や防雪柵など鉄鋼材料を使用する部分について、設計や施工を考慮したアドバイスをするとともに、技術営業支援を行っています。また、卒業後在籍した建設会社で取得した「技術士、建設部門 土質及び基礎」の資格を基に技術士事務所を開設し、土木関連(主に基礎江の設計)の設計コンサルタント業務を行っています。

海ほたる

東京湾岸道路アクアライン 木更津人工島 海ほたる 事前工合処理工法

仕事をしていて感じる“やりがい” “よろこび”について

関西空港連絡橋

関西空港連絡橋第五工区 橋梁下部工杭打船上にて(1998年)

 土木構造物の設計は発注者毎に異なる「設計基準等」を理解し、対応していました。一方、太陽光設備基礎の設計では建築基準で行うことから、新たに建築の基礎構造設計基準等を理解して要求される成果を創出することになりました。
 土木・建築に関わらず業務は同じものが無いことから、常に最新情報(技術、業界の動向)を考慮しつつタイムリーに業務をこなしつつ、自分の技術的な判断で成果を上げ、お客様に喜んでいただけるのが最大の喜びです。

広島大学・工学部の志望者に対するメッセージ

 会社の通常業務では、大学時代の教科の勉強がそのまま使えることは極めて少なく、常に最先端技術や外的環境に対する情報収集とその適用性の判断をすることとなります。建設会社に入社後は、学生時代に殆ど勉強しなかったことから必要に応じて専門書等を購入し、勉強し業務をこなしました。
 広島大学入学後、専門課程の授業で教授から、広島大学では「基礎学問の習得を目指している⇒卒業後種々の分野に応用が可能な基礎学力の醸成」と言われたことを思い出すたびに、業務の判断の手段として計算や設計手法が種々ある中で、自分の判断でその時々で最適な解決策を常に模索する姿勢を持ち続けて欲しいと思います。


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