コベルコ建機株式会社 技術開発本部 プロジェクト室 室長 山下 康一 さん

何事も前向きに!

山下さん1

 

コベルコ建機株式会社
技術開発本部 プロジェクト室 室長

山下 康一 さん

広島大学工学部第一類(機械系)1990年度卒業
広島大学大学院工学研究科 博士課程前期 
設計工学専攻 1992年度修了
滝川学園高等学校 出身

現在の仕事内容について

 1993年に神戸製鋼所に入社、建設機械部門に配属されその後1999年に分社化されたコベルコ建機に在籍しています。実は入社当時には建設機械とは違う事業部への配属を希望していましたが、見える形になる機械の開発がしたいという希望を出したところ神戸製鋼所の中ではめずらしい量産機械を開発生産している建機部門への配属となりました。
 入社当初はエンジンなど動力系部品の搭載設計を担当し、その後特に鉱山などで活躍する車体重量が50t以上の大型油圧ショベルや建物を解体する大型建物解体機の開発に携わってきました。また2011年~2013年にはアメリカの現地法人での駐在員も経験しました。大型機は壊れたときの代わりがないため信頼性が最も重視されること、また生産性と呼ばれている燃料消費に対する作業量が非常に重視されることが特徴です。実際に1日に22hrくらい稼働するインドの現場にヒアリングに行き、お客様から「この機械はよく掘れて燃費もいい」という声が聞けたときには本当に開発の苦労が報われたと感じました。

インドの石炭採掘現場にて

インドの石炭現場で稼働する50t機

同じくインドの石炭現場で稼働する85t機

学生時代について

 私は割と真面目な学生生活を送りましたが、特に4年生で研究室に配属されてから大学院修了までの3年間が印象的でした。研究室は小さな会社のようなもので、研究室単位で動くことも多く、内部での進捗報告やご指導頂く先生や先輩方とのやり取りなどでコミュニケーションの大切さを学びました。学生時代に学んだことで現在の仕事で役に立っていることは、やはり強度の検討に欠かせない材料力学、振動関係の機械力学、あとは海外とのやり取りでどうしても必要となる英語といったところでしょうか。

広島大学・工学部在校生へのエール・メッセージ

 タイトルに書きましたように何事にも前向きに取り組んでください。私も入社当初は希望と違う部署に配属となったり、その後も業務上で思い通りにならないことやハードルの高い課題にぶち当たることもしばしばありますが、何事も前向きに取り組めば必ず良い結果がついて来ます。若い皆さんは特に、失敗を恐れず何事にも前向きに取り組んで下さい!

2011~2013年アメリカ現地法人駐在(ジョージア州)


up