中国電力株式会社 電源事業本部(原子力耐震グループ) 林 哲也さん

社会の第一線で活躍するための知識を習得するために

中国電力株式会社 電源事業本部(原子力耐震グループ) 林 哲也さん

 

中国電力株式会社 電源事業本部
(原子力耐震グループ)

林 哲也さん

広島大学大学院工学研究科
博士課程前期機械システム工学専攻

2009年度修了

広島県立海田高等学校 出身

現在の仕事内容について

 原子力発電所で機械設備の保守・点検業務に携わった後、現在は本社で原子力発電所の設備を地震及び竜巻に耐えられるように設計する業務に携わっています。設備の設計は、基礎として材料力学や機械材料の知識を用いるので、大学で学んだことをそのまま仕事に活かすことができます。原子力発電所に係わる業務は、世間から注目されている分野であり、プレッシャーも大きいですが、その分やりがいを感じることができます。資源が少ない我が国にとって原子力発電は必要不可欠な発電技術であり、自分の仕事の重大さを実感しながら日々業務に取り組んでいます。

島根原子力発電所

島根原子力発電所

学生時代について

 実家から通えることを理由に広島大学への進学を決めました。工学部第一類を希望した理由としては、もともと機械が好きで、工学部第一類に入れば機械いじりができるのではと考えたからです。大学でやってきたことは、高校数学・物理をさらに難しくしたような分野を勉強したことがほとんどですが、大学で得られた知識は、今の仕事で活用することも多く、大学で学んだ知識をそのまま仕事に活かせるということが工学部の面白さだと思います。
 大学時代はTiNi形状記憶合金に第三元素を加えることで、形状記憶が起こる温度の制御をするという研究をしていました。残念ながらこの研究内容は今の仕事にダイレクトに関係しているわけではありませんが、研究で学んだ金属の組織や熱処理に関わる知識は、今の仕事にも活かされています。

広島大学・工学部の志望者に対するメッセージ

 大学で学んだことを仕事に活かしやすいのが工学部だと思います。大学でしっかり学んで、自分が興味のある分野へ就職できるよう頑張ってください。


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