常石造船株式会社 代表取締役会長 川本 隆夫さん

自ら考え、積極的に行動し、公私ともに有意義な大学生活を

常石造船株式会社 代表取締役会長
川本 隆夫 さん
広島大学工学部船舶工学科
1975年卒業
卒業論文テーマ
「船の境界層流れに関する実験的研究」

山口県立徳山高等学校 出身

 

小学生の頃、実家近くの造船所を見学してからずっと船が好きでした。巨大な船のかっこよさと、曲線の美しさに惹かれました。造船以外の進路は思いつかず、広島大学の船舶工学科に進み、卒業論文では船の推進抵抗の研究をしました。

会社に入ってからも日々勉強。新しい船に挑戦する機会も多く、いろいろと悩んだときに相談に乗ってくれる大学時代の友人の存在は大きかったです。卒業して40年経った今でも2年に1度、S50年卒・船舶クラス会を行なっています。同級生の約3分の1の12~13人が毎回集まります。今年の幹事は長崎在住だったので、長崎に出かけて懇親会をして雑魚寝。この年齢になると雑魚寝をすることもないのですが、大学時代に戻り、楽しい時間を共有できる良い仲間です。

造船はみんなで設計・建造すると、「俺たちの船」という意識が生まれ、商品(建造船)に対する愛着が沸いてきます。進水式や完工引渡しで出航する時は感無量、何度も経験した今でも胸が熱くなります。
常石グループは常石、フィリピン、中国、パラグアイに造船所があり、ここで建造した船がお客様に喜んで貰えた時は本当に嬉しく思います。

これから広島大学を目指す皆さんには、自分の好きなことをやってほしいと思います。大学での勉強も仕事と同じ。自ら考えて積極的に行動し、どんどん周りを巻き込んでください。そして、仲間との互いに思いやる心を大切にして、有意義な大学生活を過ごして欲しいと思います。

 


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