Home公的機関で鉄道プロジェクトに携わる建築技術者
独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
北陸新幹線建設局 福井鉄道建築建設所 所員
河内 辰也 さん
広島大学工学部第四類（建設・環境系）
2017年度卒業
広島大学大学院工学研究科博士課程前期建築学専攻
2019年度修了
石川県立金沢二水高等学校 出身
現在の仕事内容について
私は北陸新幹線（金沢・敦賀間）芦原温泉駅の駅舎工事をメインに消雪基地や電気建物など鉄道施設の工事監理を担当しています。業務内容は受注者から提出される図面の確認や工事現場の立会だけでなく、頼れる先輩のもと地元自治体・鉄道事業者との協議・会議なども行っています。
鉄道は建築のみならず、土木、軌道、電気、機械、用地（事務）など多岐に渡る技術が集結してつくられるものです。各系統間の工程・作業ヤード調整など課題は多いですが、一つ一つ課題を解決していき、建物が完成していく過程を直に見ることができることに大きなやりがいを感じています。今後は北陸新幹線（金沢・敦賀間）だけではなく、他の鉄道プロジェクトに数多く携わり、一人前の鉄道建築技術者として活躍できるように日々精進していきたいです。
現場立会（配筋検査）
現場立会（足場解体前検査）芦原温泉駅
北陸新幹線全景
建設が進む北陸新幹線越前たけふ駅
建設が進む北陸新幹線福井駅
学生時代について
私が在籍していた建築防災学研究室では「中国地方のKiK-net観測点を対象としたPS検層の走時曲線と地表/地中スペクトル比の同時逆解析によるS波速度構造と減衰の推定」というテーマで3年間研究していました。過去に観測された地震記録から、地震波の増幅に影響を及ぼす表層地盤の構造を精度よく推定する手法を新たに提案するという内容です。在籍中は思うような結果を出すことが出来ず、苦労する時期も多々ありましたが、熱心に指導してくださった先生や研究室の同期の助けもあり、修士論文を書き上げることができました。研究、学会発表、ゼミ旅行、就活、飲み会など、3年間研究室で苦楽を共にした仲間との時間は私にとってかけがえのない財産です。
広島大学・工学部在校生へのエール・メッセージ
勉強や研究ももちろん大切ですが、サークルやバイト、旅行などいろいろなことに挑戦して下さい。正直、大学生活は行動した者勝ちだと思っています。大学で過ごした時間や新しい出会いが人生の糧となり、将来の進路に役立ててほしいです。
