株式会社やまびこ 電子制御研究所 上野 貴弘さん

大学で学んだ知識が活かせる、やまびこ製品全般の電子制御技術開発の現場

(株)やまびこ 電子制御研究所 上野 貴弘さん

 

株式会社やまびこ 電子制御研究所

上野 貴弘さん

広島大学大学院工学研究科
博士課程前期システムサイバネティクス専攻

2016年度 修了

広島県立広島高等学校 出身

現在の仕事について

 現在、私は株式会社やまびこで勤務しています。やまびこは、チェンソー・刈払機・農薬散布機といった農業や林業で使用する機械や、発電機・溶接機などの社会インフラを支える産業機械を製造、販売している企業です。その中でも私は電子制御研究所に所属しており、やまびこの3つの事業である小型屋外作業機械、農業用管理機械、一般産業用機械に搭載される基板設計やソフト開発を行っています。仕事では大学で学んだ用語が出てくることもありますし、研究や実験を通して身につけたことが活かされていると感じています。

 多くの大企業では製品を完成させる過程で担当する部分が割り当てられているのですが、やまびこでは機種の担当者がその製品の最初から最後までをメインで担当することになります。私は入社して2年目なのでそういった経験はまだできていませんが、製品ができるまでの一連の経験は自分のスキルや経験値となり、同時にやりがいにもなると思っています。特に全体を把握することは立場が上に、役割が大きくなるに従い必要な能力になると思っていますので、私も早い内から任せてもらえるように日々頑張っています。

(株)やまびこ 電子制御研究所 上野 貴弘さん

学生時代について

 出身が広島県ということもあり、幼い頃から大学は広島大学に行こうと思っていました。理数系の学科が好きだった事と、将来もの作りに携わりたいという思いから工学部第二類へ進学することに。卒業後、大学院ではシステムサイバネティクスを専攻し高速カメラを用いた高速制御の研究を行いました。教授の強力なサポートもあり国際学会での発表、加えて学会誌にも掲載させていただきました。実験結果を文章化することには苦労しましたが、研究はやればやるだけ成果として返ってきたので忙しいながらも楽しかった思い出です。

広島大学・工学部の志望者に対するメッセージ

 私もそうでしたが、大学時代の専攻内容と会社での仕事内容が異なることはよくあることです。大学では講義で学ぶ専門知識はもちろんですが、それを得るまでのプロセスや取り組み方を意識する事が大切だと考えています。仕事に就いてからも勉強の日々なので大学ではその勉強の仕方を意識しておくとどこへ行っても通用すると思います。

(株)やまびこ 電子制御研究所 上野 貴弘さん
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