中国醸造株式会社 企画開発 商品開発ディビジョン 開発主任 山本 泰平さん

考察することが大切

山本 泰平さん

 

中国醸造株式会社 企画開発 商品開発ディビジョン 開発主任

山本 泰平さん

広島大学工学部 第三類(化学系)卒業
広島大学大学院工学研究科
博士課程前期工業化学専攻

1998年度 修了

岡山県立岡山一宮高等学校 出身

広島大学工学部へ入学したきっかけ

 私は、岡山県倉敷市児島という繊維産業の盛んな町の出身です。祖父の代から布の染色工場を営んでおり、染色や化学の知識を学ぶために工学部第3類(化学系)に入学しました。ところが、大学2年のときに工場を継ぐ必要がなくなってしまいました。工学部第3類は、2年時後期から化学工学・応用科学・発酵工学に専攻が分かれます。入学当初は応用化学を専攻するつもりでしたが、工場を継ぐ必要がなくなったこともあり、当時バイオに興味があったことから発酵工学を専攻しました。

大学で学んだこと

 研究室では微生物の特定のたんぱく質をコードする遺伝子の取得を目指して研究を行いました。教授から「目的・目標・方法・考察」を明確にすることが大切で、その中でも考察することが最も大事であると教わりました。結果が大事なのではなく、その結果を考察することが大事であると。これは、仕事でも私の土台となっています。

現在の仕事について

 入社以来ずっと商品開発の仕事をしています。広島県産のサツマイモを使用した本格焼酎の開発では、生産者の元へ何度も通い対話をしながら開発を行いました。商品は大変好評を頂き、生産者の方やお客様が「おいしい」と笑顔で喜んでくださいました。本当に嬉しかったです。

中国醸造(株) 山本 泰平さん

スコットランド ウイスキー蒸留所研修 にて

中国醸造(株) 山本 泰平さん

これから入学を志望する人へ

 大学生活はさまざまなことにチャレンジできる貴重な時です。私は、大学入学と同時に一人暮らしを始め、自炊生活をしました。そのことがきっかけで料理をすることが好きになり、その経験が今の食に関連する仕事に結びついているように感じます。何が将来役に立つか分りません。アルバイトやサークル活動、資格取得などさまざまなことにチャレンジして経験を積むことが大切だと思います。

中国醸造(株) 山本 泰平さん


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