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ひらめき☆ときめきサイエンス「気球カメラを使ってリモートセンシングの魅力を体験しよう!」を開催しました

 
2021年8月11日(水)に,ひらめき☆ときめきサイエンス ~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI「気球カメラを使ってリモートセンシングの魅力を体験しよう!」を,本学 (東広島キャンパス内) にて開催しました。

このイベントは,独立行政法人日本学術振興会 (JSPS)の社会還元・普及事業の1つとして,当輸送・環境システムプログラム (専攻) の作野裕司准教授が実施代表者を務め (実施分担者は,同プログラムの田中義和准教授,ならびにその他実施協力者の学生),今回で14回目 (14年連続) の開催となりました。新型コロナウイルスや台風の影響も懸念されましたが,開催当日は当初の計画通り午後1時からイベントを開始することができました。受講生は9名 (保護者等を含めて総計17名) で家族ごとに着席してもらい,まず,科研費や日本学術振興会についての説明を行いました。

講義の前半では,主に気球に搭載されるカメラの仕組み (手を触れずに色,形,温度を測る方法) について紹介しました。まず,Google Earthの最新の使い方を説明した後,本学での気球観測について,過去のテレビや新聞での報道をパワーポイントで映しながら説明を行いました。ここでは受講生が身近に使っているカメラの仕組みについて学んだ後,人工衛星から写真を撮る道具としての分光計の仕組みを実感してもらうために,紙で作る簡易分光計を受講生に自作してもらって蛍光灯や太陽の光が虹色に分光する様子を観察してもらいました。

例年であればこの後も講義を続けるところでしたが,当日は雨が降りそうな天候だったため,時間を入れ替えて最初に本物の環境観測用気球に対面してもらいました。また,例年は参加者全員が気球のロープを引っ張りその浮力の大きさを体験してもらうのですが,今回は新型コロナ対策により見学のみとした上で,その場で気球を上空約50mまで上げました。なお参加者には,安全のためヘルメットをかぶってもらい,さらに熱射病対策のため適宜水分の補給をするように呼び掛けています。そして,気球をバックに小人数で順番に記念撮影をしました。

その後再び部屋に戻り,毎年好評の映画「カールじいさんの空飛ぶ家」をまねた模型の家を風船で飛ばす実験を行いました。模型の家には本学総合博物館のキャラクターである「Hirog君」を取り付け,これが何個の風船 (約6gの浮力) で家 (107g) が飛ぶかを実験しました。計算では18個の風船で模型の家が浮き上がるはずですが予想通りの結果となり,参加者も大喜びでした。

天候の影響で上述の通り気球関連の実験を先に行ったので,残り時間は講義後半の「手を触れずに形や温度を測る実験」を行いました。具体的には,毎年好評の青赤メガネを使った立体視体験をしてもらったり,手を触れずに温度が計れる「サーモグラフィー」によるお湯の温度比較実験も行いました。最後に,参加者 (受講生) 全員にアンケートを書いてもらった後,未来博士号を授与して終了しました。

今回のイベントでは,コロナ禍における対面実施を復活したことで,受付での検温,消毒液の設置,各机におけるアクリル板の設置,CO2センサの設置など,様々な感染対策を行いました。また,受講生と実施協力者の大学院生に対しては,あらかじめレクリエーション保険を掛けています。昨年度はこのコロナ禍の影響でオンライン開催となりましたが,今回は少人数にしてできうる限りのウイルス感染対策を行い対面実施にこぎつけることができました。但し,参加者 (定員) を絞ったため,参加を希望された方の多くを断らざるを得なかったこともあり,今後 (コロナ終息後) のイベントでは可能な限り,希望者には参加できるような環境作りをしていきたいです。
 

当日の様子 (写真)

 

会場での講義 (感染防止対策実施) の様子
 

簡易分光計の製作
 

気球との対面とその打ち上げ
 

「カールじいさん」の浮力実験

このイベントに関する問い合わせ先


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