「未来を拓く地方協奏プラットフォーム」 英国Vitae共同能力養成講座を開催します

「未来を拓く地方協奏プラットフォーム」 英国Vitae共同能力養成講座の開催について

本講座は、コンソーシアム「未来を拓く地方協奏プラットフォーム」(*1)の取り組みの一環として、コンソーシアムの構成機関に所属する研究人材が社会の多様な場で活躍するために必要なスキルを理解し、自らのキャリアを開拓できるように支援することを目的として、研究者のスキル・キャリア開発支援で先行する英国Vitae(*2)の協力を得て開催するものです。
英国Vitaeを通じて専門家2名を講師としてお招きし、コンソーシアム構成機関(*3)に所属する教職員を対象とした I. 研究者の能力・キャリア開発を成功に導く「トレーナー養成セミナー」(博士課程学生及び若手研究者に対する効果的なスキル・キャリア開発を行うための英国Vitae式トレーニングの手法を習得するためのもの)と、博士課程学生及び若手研究者を対象として能力開発を行うためのII. 研究者の能力・キャリア開発セミナーを、下記の通り開催します。

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英国Vitae共同能力養成講座

 I. 研究者の能力・キャリア開発を成功に導く「トレーナー養成セミナー」

英国Vitae(www.vitae.ac.uk)から2名の専門家をお招きし、大学等教職員を対象とした 1 日研修で、計画策定、目標設定、トレーニングの実施、経験的学習およびトレーニング評価における英国 Vitae の手法を紹介します

日時

2015年3月20日(金)9:30-17:00
場所 広島大学東広島キャンパス 総合科学研究科M棟3階第1会議室
講師 英国Vitaeから招聘予定の専門家2名 (ジェニファー・アランソン氏、クリス・ラッセル氏)
対象 コンソーシアムを構成する大学、公的研究機関等に所属する教職員
定員 20名
内容

「トレーナー養成セミナー」は、大学等教職員を対象とした1日研修で、計画策定、目標設定、トレーニングの実施、経験的学習およびトレーニングの評価における英国Vitaeの手法を紹介するものです。また参加者には下記のII. 研究者の能力・キャリア開発セミナー3科目のうちの1つを選び、1セミナー5名を上限として参加してもらい、指導員を務めてもらいます。参加者の指導員としての仕事ぶりは評価され、フィードバックが与えられます。

※セミナー言語は、原則、英語となります、主として英語の聞き取りができることが必要となります。

II. 研究者の能力・キャリア開発セミナー

本セミナーは、英国Vitae (www.vitae.ac.uk)から専門家をお招きし、博士課程学生及び若手研究者が①自らの能力の現状とキャリアパスの選択肢を理解し、②自身の専門的能力を計画的に開発し、その能力を効果的に他者に伝え、そして③どのようなキャリアの道でも必要な創造性、革新性、ビジネス感覚を向上させることを目的としたセミナーです。博士課程学生及び若手研究者を対象とした計3日間の研修です。セミナー講師の言語は英語となりますが、必要に応じて、指導員がサポートします。コンソーシアム構成機関以外の方も参加可能です。

① 研究者のためのキャリア開発セミナー

日時

2015年3月23日(月)9:30-17:00
場所 中国地区 (広島大学東広島キャンパス 総合科学研究科M棟3階第1会議室)
四国地区 (徳島大学産学官連携プラザ3階「日亜ホール」)
講師 英国Vitaeから招聘予定の専門家(セミナーIの参加者は指導員として配置)
対象 大学、公的研究機関等に所属する博士課程学生及び若手研究者
定員 中国地区 30名、四国地区 30名
内容

「研究者のためのキャリア開発セミナー」は博士課程学生及び若手研究者を対象とした1日研修です。このキャリア開発セミナーに参加すると、自らのキャリアの中で今自分がどういう段階にいるのか、そして自らの能力や関心がどうなのかをより明確に把握することができ、次のステップにはどのようなものがあるのか、また自分の希望が研究や学問を続けることなのか、それともその他の分野に進むことなのか、またどのようにしたら自分を事業者に一番うまく売り込めるのかについて考えることができるようになります。

 

 ② 研究者のための専門的能力開発セミナー

日時

2015年3月24日(火)9:30-17:00
場所 中国地区 (広島大学東広島キャンパス 総合科学研究科M棟3階第1会議室)
四国地区 (徳島大学産学官連携プラザ3階「日亜ホール」)
講師 英国Vitaeから招聘予定の専門家(セミナーIの参加者は指導員として配置)
対象 大学、公的研究機関等に所属する博士課程学生及び若手研究者
定員 中国地区 30名、四国地区 30名
内容

「研究者のための専門的能力開発セミナー」は博士課程学生及び若手研究者を対象とした1日研修です。このセミナーに参加する研究者は、トレーニングのニーズ 分析に取り組み、目標設定の方法を実践することで、自分の専門的能力の開発を管理でき、進捗状況を検討でき、さまざまな相手に専門的能力の証拠を示し、またその能力を効果的に伝えることができるようになります。Vitaeの研究者開発フレームワーク(RDF)とRDF開発カードを用いて、参加者が重要な能力を特定し、優先順位を付け、評価するお手伝いをします。また参加者は個人のアクションプランを作成します。

 ③ 研究者のための開拓精神養成セミナー

日時

2015年3月25日(水)9:30-17:00
場所 中国地区 (広島大学東広島キャンパス 総合科学研究科M棟3階第1会議室)
四国地区 (徳島大学産学官連携プラザ3階「日亜ホール」)
講師 英国Vitaeから招聘予定の専門家(セミナーIの参加者は指導員として配置)
対象 大学、公的研究機関等に所属する博士課程学生及び若手研究者
定員 中国地区 30名、四国地区 30名
内容

「研究者のための開拓精神養成セミナー」は博士課程学生及び若手研究者を対象にした1日研修です。開拓姿勢や開拓能力は、創造性、革新性、そしてビジネス感覚を向上させ、研究者が研究する上で役立ち、高等教育機関での研究や教職、あるいはビジネス、産業界や公共部門における将来のどのようなキャリアにも役立つものです。開拓精神は研究者がどのようなキャリアの道を選んでも、独自の創造性を発揮し、職場に変化をもたらし、他者より抜きんでることができるようなエンプロイアビリティ(雇用されうる能力)の基礎となります。Vitaeの RDF開拓精神レンズを利用して、研究者が自分にとって重要な能力に焦点を絞れるようお手伝いします。

【申込み方法】
名前、所属、職名・学年、メールアドレス、参加希望セミナー・地区を記載の上、下記までお申し込みください。

【受講申込み・お問合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(若手研究人材養成担当)
Vitae養成講座 係
TEL:082-424-6213 FAX:082-424-4565
E-mail: mirai-consortium@hiroshima-u.ac.jp @は半角にしてお送りください。

(*1) 「未来を拓く地方協奏プラットフォーム」は、文部科学省が実施する平成26年度科学技術人材育成費補助事業「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業」に採択された取り組みであり、中国四国地方の国公私立大学、企業等が産官学コンソーシアムを構築し、イノベーション創出実践力養成プログラムとテニュアトラック導入等を通じて若手研究者の自立・流動化を推進するものです。
(*2) 英国Vitaeとは、英国において研究者のキャリア開発を支援するために1964年に設立された慈善団体CRAC (the Careers Research & Advisory Centre)がVitaeを運営しており、2003年にUK GRAD プログラム、2008年にはVitaeプログラムを立ち上げ、キャリア段階や将来のキャリアパスに応じたスキルの類型化と自己評価システムを開発・提供するとともに、スキル・キャリア開発に必要なリソースの提供などを行っています。
(*3) コンソーシアム構成機関には、広島大学、山口大学、徳島大学、岡山大学、島根大学、鳥取大学、愛媛大学、香川大学、高知大学、鳴門教育大学、県立広島大学、広島市立大学、広島国際大学、立命館大学、広島県、産業技術総合研究所中国センター、産業技術総合研究所四国センター、酒類総合研究所、マツダ株式会社、株式会社サタケ、JFEスチール、ジェーイーエル、日本ハム株式会社中央研究所、EYアドバイザリーが含まれます。

<講師情報>

Dr Jennifer Allanson(ジェニファー・アランソン) / Director, TupleSpace タプルスペース・取締役
1999年、ランカスター大学にて、コンピュータサイエンス分野で初の女性常勤講師となる。その後、リバプール・ジョン・ムーア大学のコンピュータ、物理科学学部上級講師、同大学心理学部の名誉講師となる。彼女の学術研究はバーチャル・リアリティ、コンピュータ関連の共同研究(ソーシャルメディアの先駆け)、ユビキタス・コンピューティング、インタラクティブ・アート、参加型デザイン、生理学的コンピューティング等、人間とコンピュータの相互作用に関するテーマを対象としてきた。
2000年以降、Vitaeにて教育研修コンサルタントとして従事。Vitaeの独創的な取り組みに刺激を受け、やりがいと充実を感じる。2004年、数年間に亘ってフルタイムの仕事と同時にパートタイムとしてコンサルタントに従事していたが、大学の職から退き、個人で独立。2005年マンチェスター大学にてアカデミック・キャリア・ツールキットのプロジェクトオフィサーを一年間経験。これはAcademic Careerとよばれるオンライン情報源となり、その後、Times higher education 賞<http://www.the-awards.co.uk/>を獲得する。英国やヨーロッパ各国にて100を超えるワークショップや研修を開催し、世界中の様々な分野の人と仕事をしている。各機関とグッドプラクティスを共有し、絶えず自身のスキルのレベルアップを図っていることに喜びを感じている。

Dr Chris Russell (クリス・ラッセル)/ Training and development consultant 教育研修コンサルタント
科学への興味から、1998年に応用物理学の学位を取得。社会経験を1年間積んだ後、修士号取得のため、大学へ戻る。自分が本当に興味を持てるものを発見し、医療用レーザーイメージング分野で博士号取得を決意する。研究経歴としては、博士課程学生、修士課程学生の指導や、政府から資金提供のある「知識転移プログラム」産業スーパーバイザーとして働く。物理学、臨床工学、免疫学、電子工学分野の学者や、NHS(イギリス:国民医療サービス)の臨床医と共に協力して取り組んできた。博士課程やポスドク等を7年間経験した後、新たな挑戦を模索していた。
2007年、クリス・ラッセル氏は研究の世界から移り、研修ビジネスを始める。イギリス中の学者や大学向けに経験に基づいたプログラムを企画を提案し、今ではイングランド南西部でフリーランスで教育研修のコンサルタント業務を行っている。
CRAC/Vitaeにて約10年勤務。「GRAD Schoolと効果的な研究者」プログラムに指導員及びディレクターとして働くとともに、リーダーシップ・イン・アクションのコーチング、「効果的な研究者」「メイキング・ユア・マーク」プログラム、更には学問的インパクトを検索する新しいコース内容の作成に関わる。
彼の興味はリーダーシップ、創造性、研究者の開発など多岐に渡る。上級研究者向けに計画、ビジョン、目標を発展させる取り組みを行っている。
またこれまでのアカデミアの経験で得たスキルを活かして他者を養成し、能力を伸ばすことを楽しみにしている。それはポスドク研究者や若い人たちのグループだけでなく幼い彼の息子に対してでもある。思考、ひらめき、創造性への興味は自身の仕事や人生にまで広がり、他人と自分自身のために、常に新しい学びの方法を模索している。


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