2023年7月26日、第153回コンソーシアム人材セミナー「コンサルタントのキャリアパスについて」を開催しました。
【講 師】株式会社コーエイリサーチ&コンサルティング 松原 彩子 氏
【参加者】31人
概要
松原氏から、最初に、開発コンサルタント業界は、途上国の現場に寄り添い、「ODA」資金を使い、問題発見と解決のための計画を実施していると説明がありました。
業務は道路や鉄道、上下水、気候変動、ジェンダー、投資促進、農業農村開発、保健医療、教育・職業訓練、社会保障など多岐にわたり、勤務地もアジアやアフリカなど様々だと話されました。
次に、松原氏ご自身のキャリアパスや同僚の声の紹介がありました。
コンサルタント業務には調査・計画・実施・フォローアップなどがあり、大学院生が取組んでいる「研究調査」と類似しているものの、「研究調査」よりも枠組みがはっきりしており、調査しやすい反面、自分の関心通りには調査できないと話されました。また真理追求だけではなく、利益や外交、政治などの観点を切り離せないことも説明されました。さらに大学院生活での経験が活かされている例として、「論理的思考」やリサーチペーパーを読んだり書いたりできること、文章力などを挙げられました。
また松原氏はコンサルタントに必要な資質は、「当該分野に関する専門性(修士号以上)」「アナロジー思考、仮設思考力」「論理力(課題抽出、分析、解決能力)」「文章力(報告書作成能力)」「コミュニケーション能力(語学力含む)」であると話されていました。
さらに松原氏はコンサルタントのやりがいとして、博士号/修士号で取得した専門性を活かすことができること、スケールの大きなダイナミックな仕事ができること、世界中の国を知ることができることを挙げられ、自分の創意工夫が大きなうねりにつながると話されました。
最後に松原氏から博士号取得に向けて頑張ってほしいと、激励のメッセージをいただきました。
(文責:人間社会科学研究科博士課程後期3年 太田 淳平)
【お問い合わせ先】
広島大学グローバルキャリアデザインセンター(担当 宮地、田中)
E-mail:wakateyousei(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角の@に変換してください。
TEL:082-424-4564