陳麗蘭(M1)

教育学研究科 高等教育-博士課程前期1年(2018年3月現在)

派遣先:フロリダ州立大学
派遣国:アメリカ合衆国
派遣期間:2018.1.10~2018.2.12

1)派遣国について

 アメリカは、大きくて、様々な方面に多様化されている国である。全体的に言えば、皆優しくて、お互いの文化や習慣には尊敬し合っている。だが、多くのアメリカ人は銃を持っているのは事実なので、自分自身の安全のために、ローカルの法律や文化を予め勉強したほうが良いと思う。たとえば、許可がない場合には、他人の家や家の周り(ガーデンなど)に入るのは禁止。

2)生活について

 ルームメートの1人は車を持っていたので、週末や祝日とかはルームメートと一緒に、周りの公園などに行った。食事については、大学の周りには食べ放題の店が多くて、また各国の料理屋さんもいっぱいあるため、大きな問題にならないと思う。言葉については、最初の時には、地元の人は早口で、また方言も含まれて全然聴き取れなかったが、時間が経つと、段々なんとなく分かるようになってきた。大学にいると、皆標準的な英語を使っているため、大体問題なかった。
今回新しいことに挑戦して得られたものは想像以上であった。今後もそのような機会が訪れる(もしくは自分から飛び込む)ことは何度もあるだろう。そんな時、例え不安を完全に払しょくすることはできなくても、きっと今回のインターン経験が背中を押してくれるだろうと確信している。意図的に生かすものではなく、自動的に生かされるものではないかと思う。

3 )  研修機関について

 FSUは市外にあって、車がないと生活が不便と考えられるため、車を持つ学生は多いイメージがある。また、車を持ってない学生に対しては、大学バスが一番よい選択ではないかと思う。「Rider」というアプリをダウンロートして、今バスがどこにいるのか、後何分くらいかかって来るのかについて、詳しく表示して使いやすいアプリであり、お勧めする。

4)研修内容について

1. PIE
 PIEというのは、Graduate School による組織で、Program of Instructional Excellenceの省略である。TAたちの教育活動の実施を支援することを目的としている。PIEはTAたちが、コラボレーションとコミュ二ティーのセンスを高めるために、様々なプログラムやサービスを提供している。たとえば、COFFEE HOUR, TEACHING WORKSHOP, PIE CONFERENCES,TA ORIENTATIONなどがある。

2. CIEs
 CIEsは英語学校で、CENTER FOR INTENSIVE ENGLISH STUDIESの省略である。英語を勉強したい外国人やアメリカの大学に進学したい外国人留学生に優れた英語教育を提供するところ。CIEsにおける、毎学期の定員は150人で、英語力による9つのレベルに分けられている。授業は朝9時から11時50分まで、また午後1時から2時50分まで、文法、作文、読解、会話、聴解という順番で行われている。CIEsでの教師は、外国語教育分野におけるマスターの学位を持つことが必要とされている。

 

3. CGE
 CGEはCenter for Global Engagementの省略で、毎週金曜日の午後5時から6時半まで、GLOBEという建物のDining Roomで、International Coffee Hourという形で行われている英語コーナーである。そもそもGLOBEは、大学というコミュ―二ティで、学生参加やインターアクションを促進するために、設計してきた建物である。CGEにの留学生だけではなく、米国学生参加者もいっぱいいって、皆集まってきて、提供されているお茶やコーヒーなどを飲みながら、色んなことを話す。また、場合によって、1か月に1回か2回ぐらい、各留学生が自国の歴史や文化について、PPTで発表することもある。

5)感想

1.高等教育の国際化
 今回のアメリカのFSUへのインターンシップの経験は、大学の国際化についての研究を実施している私にとっては、夢へ近づく大きな機会になると考えられる。全世界から来た留学生とコミュニケーションすることによって、色んな、前には聞いたことがない国の留学生と話して、大学の国際化をより深く実感した。しかし、高等教育の国際化というのは、学生の流動だけではなく、大学教員や職員も国際化することにも期待している。

2.TA制度の違い
 FSUやほかの米国大学のTA制度を勉強することによって、日本や中国のTA制度とはまったく違うと感じた。この3か国の各制度の良し悪しには一概的には判断できないが、米国には、確かに学生の夢を重視し、将来より良い教員にならせるために、今大学側からはいろいろと工夫して、学生の能力や技能をアップさせようと思う努力が感じられた。

3. 大学教員の重視方向
 米国の大学における、大学教員は主に学生(主に学部生、偶には大学院生)の授業を担当してないから、研究を重視し、研究に専念することができる。それと比べて、日本の大学教員は、教育と研究を両立して、研究には時間が足りない可能性があるではないかと思う。

4. 米国授業中雰囲気の自由
 FSUで授業に参加することによって、米国ならではの自由的な授業雰囲気に感心してきた。自由というのは、世界中どの国にもアピールしていると思うが、本当の自由ができたのはかなり少ないではないかと思う。FSUにおける授業では、学生が手を挙げて、または挙げなくても、横から先生の話しに口を挟むことができて、また女子力を守るか、礼儀正しく授業を行うなどのルールが全然ないという現状にある。

5. 教育方法への示唆
 前にも触れたように、米国の授業中雰囲気は自由であるため、学生の想像力や創造力などは限られていないと考えられ、中国や日本の「先生が知識や技能を教える、学生が受ける」という形の教育方法へある程度示唆できると思われる。

6) 事前準備について

自分のパスポートにより、ビザの申請方法を確認し、また早めに書類等を準備する必要がある。ビザ面接も、準備したほうが良いと思う。

7) 後輩の方々へ一言メッセージを・・・

 授業やワークショップにちゃんと参加し、疑問点などがある時には、直ちに先生に質問し、または周りの学生に聞いても大丈夫。皆は優しく解答してくれる。また、せっかくアメリカへ行ったから、できるだけ多くの友達に作り、各国の学生とコミュニケーションを楽しむことが重要であると考えられる。

 


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