基本理念
SDGsの目標達成やSociety5.0の実現に向けて解決すべき課題が多様化、複雑化、高度化している社会的背景及び教育研究の内容が狭い専門分野に閉じられがちである従来型教育の問題点を踏まえ、学生が自らの専門分野における知識や能力を深めるだけでなく、多分野への融合的理解や、地域社会・国際社会に貢献するための基盤となる能力を身に付けさせることを教育上の目的とします。 すなわち、
- 理学、工学及び情報科学分野における先進的で高度な知識と専門技術(専門性)
- 異分野に対する理解力と、それらを融合・連携させる応用力と実践力、課題発見能力(学際性)
- グローバル化に対応した異文化・宗教を尊重する持続可能で平和な国際共生社会の実現に貢献する能力(国際性)
- 学問分野と実社会の関連を意識し、必要に応じて多分野の専門家とチームを組み、その一員あるいはリーダーとして、社会の課題解決に取り組む行動力(社会実践能力)
を身に付けた人材を育成します。
そのため、従来型の専門性を高める教育とともに、既存の研究科・専攻を超えた枠組みの下で学際的視野を持ち、社会的要請を意識した先進的アプローチによる教育研究を実践することで、社会課題の解決に貢献することを目指します。
育成する人材
博士課程前期
本専攻では、専門分野における知識や能力を深めるだけではなく、国際性や学際性、社会実践能力を養う教育を行う。これにより、幅広く深い教養とともに、理学、工学又は情報科学及びこれらに関連する研究領域において、高度な専門性を核としながら、多分野との融合的理解力を身に付け、社会の課題解決に取り組むことのできる人材を養成する。
博士課程後期
本専攻では、専門分野における卓越した知識や能力、さらに、国際性や学際性、社会実践能力を養う教育を行う。これにより、幅広く深い教養とともに、理学、工学又は情報科学及びこれらに関連する研究領域において、高度な専門性を核としながら、多分野との融合的理解力を身に付け、次世代のリーダーとして世界水準の学術研究の推進やイノベーションの創出を担う人材を養成する。
博士課程前期の3つのポリシー
博士課程前期の3つのポリシーは、広島大学大学院博士課程前期の3つのポリシーを踏まえ、次のように定める。
(1)ディプロマ・ポリシー
本専攻では、以下の能力を身に付け、かつ、所定の単位を修得し、研究指導を受け、修士論文の審査及び最終試験又は博士論文研究基礎力審査に合格した学生に、研究テーマ及び専門領域に応じて「修士(理学)、修士(工学)、修士(情報科学)、修士(国際協力学)、修士(学術)」のいずれかの学位を授与する。
- 理学、工学又は情報科学及びこれらの関連分野や融合分野における先進的で高度な研究力と専門技術を有している。
- 上記の研究領域において、深い専門性と共に、異分野に対する理解力を有し、それらを融合・連携させる応用力と実践力、課題発見能力を有している。
- 多分野の専門家と協働して、「持続可能な発展を導く科学」の創出や技術の社会実装などにより、社会の課題解決に取り組む能力を有している。
- 科学的論理性と研究倫理の理解、異分野への情報発信能力、国際的・学際的なコミュニケーション能力を有している。
(2)カリキュラム・ポリシー
本専攻では、ディプロマ・ポリシーに示す目標を学生が達成できるように、以下の方針で教育課程を編成し、実施する。
- 各学位プログラムでの専門的な知識・能力を育成するため、プログラム専門科目を開設する。
- 幅広く深い教養と「持続可能な発展を導く科学」の創出への意欲を育成し、研究科や専門領域を超えた広い視野と社会への関心や問題意識を涵養するため、大学院共通科目を開設する。
- 異分野理解、学際性涵養のため、他の学位プログラムの授業科目の履修を必修とする。
- 実践力にも優れた人材を養成するため、特別演習科目を開設する。
- 広範な課題発見能力の涵養のため、主指導教員と、主指導教員とは専門の異なる教員を含む2人以上の副指導教員との複数指導体制で行う特別研究を開設する。
- 国際的な研究活動に向けた基礎的能力を養うため、研究科共通科目(国際性)を開設する。
- 社会実践能力を身に付けるため、研究科共通科目(社会性)を開設する。
上記のように編成した教育課程では、講義、実技、演習等の教育内容に応じて、アクティブラーニング、体験型学習、オンライン教育なども活用した教育、学習を実践する。
学修成果については、シラバスに成績評価基準を明示した上で厳格な成績評価を行う。また、学位審査の実施に際しては、本研究科の学位授与の判定基準及び学位論文の評価基準(博士課程前期)により評価する。
(3)アドミッション・ポリシー
本専攻では、以下のような志や意欲を持ち、それに必要な基礎学力を持つ学生の入学を期待する。
- 先進的で高度な学術研究や学際的研究を推進する意欲を有する人
- 理学、工学、情報科学に関連する分野の研究者や技術者など専門性を有する職業に従事することを目指す人
- 幅広い教養と共に、理学、工学、情報科学に関連する学問領域における知識と研究能力を身に付け、多角的視点から「持続可能な発展を導く科学」の構築や地域及び国際社会の課題解決への熱意を有する人
- 社会人としての良識や倫理観を身に付けた人
これらの学生を受け入れるため、本研究科のディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、面接試験、学力試験、外部試験等を用いた多面的・総合的な評価による選抜を実施する。
博士課程後期の3つのポリシー
博士課程後期の3つのポリシーは、広島大学大学院博士課程後期の3つのポリシーを踏まえ、次のように定める。
(1)ディプロマ・ポリシー
本専攻では、以下の能力を身に付け、かつ、所定の単位を修得し、研究指導を受け、博士論文の審査及び最終試験に合格した学生に、研究テーマ及び専門領域に応じて「博士(理学)、博士(工学)、博士(情報科学)、博士(国際協力学)、博士(学術)」のいずれかの学位を授与する。
- 理学、工学又は情報科学及びこれらの関連分野や融合分野における先進的で卓越した研究力と専門技術を有し、学術成果を国内外に発信する能力を有している。
- 上記の研究領域において、深い専門性と共に、学際的視野と社会実践能力を兼ね備え、異分野を融合・連携させた課題発見能力及び問題解決能力を有している。
- 多分野の専門家と協働して、「持続可能な発展を導く科学」の創出や技術の社会実装などにより、社会の課題解決を先導する能力を有している。
- 科学的論理性と高潔な研究者倫理、異分野への情報発信能力、高度な国際的・学際的コミュニケーション能力を有している。
(2)カリキュラム・ポリシー
本専攻では、ディプロマ・ポリシーに示す目標を学生が達成できるように、以下の方針で教育課程を編成し、実施する。
- 各学位プログラムでの専門的な知識・能力を育成するため、プログラム専門科目を開設する。
- 幅広く深い教養と「持続可能な発展を導く科学」の創出への意欲を育成し、学際的かつ国際的な視野と社会への関心や問題意識を涵養するため、大学院共通科目を開設する。
- 広範な課題発見能力や課題解決能力の涵養のため、主指導教員と、主指導教員とは専門の異なる教員を含む2人以上の副指導教員との複数指導体制で行う特別研究を開設する。
- 国際的な研究活動に向けた実践的能力を養うため、研究科共通科目(国際性)を開設する。
- 社会課題解決能力を身に付けるため、研究科共通科目(社会性)を開設する。
上記のように編成した教育課程では、講義、実技、演習等の教育内容に応じて、アクティブラーニング、体験型学習、オンライン教育なども活用した教育、学習を実践する。
学修成果については、シラバスに成績評価基準を明示した上で厳格な成績評価を行う。また、学位審査の実施に際しては、本研究科の学位授与の判定基準及び学位論文の評価基準(博士課程後期)により評価する。
(3)アドミッション・ポリシー
本専攻では、以下のような志や意欲を持ち、それに必要な基礎学力を持つ学生の入学を期待する。
- 先進的で卓越した学術研究や学際的研究をリードする意欲を有する人
- 理学、工学、情報科学に関連する分野の研究者や技術者など、専門性を有する職業において指導的な役割を担うことを目指す人
- 幅広い教養と共に、理学、工学、情報科学に関連する学問領域における高度な知識と研究能力を身に付け、多角的視点から「持続可能な発展を導く科学」の構築や地域及び国際社会の課題解決への熱意を有する人
- 社会人としての良識と研究者・高度専門技術者としての倫理観を身に付けた人
これらの学生を受け入れるため、本研究科のディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、面接試験、学力試験、外部試験等を用いた多面的・総合的な評価による選抜を実施する。