研究院長挨拶

「大学院スマートソサイエティ実践科学研究院」 創設

大学院スマートソサイエティ実践科学研究院長 石井 抱

 スマートソサイエティ実践科学研究院は、複数研究科をまたがる横断的な分野の教育を目的とした、本学初めての研究科等連係課程実施基本組織として2023年4月に設置されました。本学大学院4研究科全てが緊密に連携・協力した横断的な分野の教育を通して、サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合した人間中心の社会を目指すSociety 5.0の社会実装、さらには国際展開を行い、スマートソサイエティの実現を担う領域横断型グローバル人材の養成を目的としています。

 本研究院は、Society 5.0の主要研究分野であるCyber Physical System、Smart Mobility、Smart Energy、Smart Agriculture、Global Health and Medical Science、Social Innovation Scienceの6つの研究領域から構成され、複数の研究領域が柔軟かつ横断的に融合・連携した一体型教育に基づく学際的な教育研究を大きな特徴とします。モビリティ、エネルギー、食糧、健康、環境、公共政策などの高度な分野専門性を持ちながら、データサイエンス、人工知能、ロボット工学などのデジタル社会基盤を最大限に利用し、地球全体から地域コミュニティまでといった多様性に富む社会的な課題に直結した先端技術・システム・制度を、研究分野を超えた形で設計・開発・実装する、現場に寄り添った実践的かつ国際的な人材養成を行っていきます。

 私の専門はセンシング工学ですが、ラボでの研究レベルの測定と、フィールド現場での実践レベルでの測定が、全く違うことを痛感しています。本研究院では、ガラパゴス化しがちなラボ型教育研究とは一線を画した形で、人間を中心とした形でフィールド現場とデジタル社会基盤が融合した、実践型のスマートソサイエティ教育研究拠点を目指していきます。

 分野を超えた形で、教職員一同、力を合わせ、研究や教育に邁進していきますので、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。


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