連携の目的・方針
統合生命科学研究科および医系科学研究科に所属する教員・大学院生に加え、研究活動に参加する学部生や大学病院の連携教員を主な対象として、生命科学・農学系研究者と医歯薬系研究者の相互連携を促進することを目的とした研究交流の場を整備します。分野横断的な研究の推進には、異なる専門領域の研究者が互いの研究内容や技術、課題意識を理解し合う機会が不可欠であることから、本拠点では両研究科が連携して研究セミナーや勉強会を継続的に開催します。こうした交流を通じて異分野研究者のマッチングを積極的に支援するとともに、シーズとニーズの双方を活かした融合的な共同研究の立ち上げを後押しし、新たな学術的成果や社会的価値の創出につなげていきます。
拠点担当研究者メッセージ
保田 朋波流 [医系科学研究科(医)免疫学 教授]
生命現象の理解から疾患の解明・治療へとつなげるためには、基礎生命科学と医科学の緊密な連携が不可欠です。本拠点では、統合生命科学研究科と医系科学研究科の研究者・学生が分野の垣根を越えて交流し、互いの強みを活かした融合研究を育む場を提供しています。免疫学の立場からも、モデル生物研究やゲノム科学との連携を通じ、新たな医科学の創出と次世代人材の育成に貢献していきたいと考えています。
森岡 徳光 教授[医系科学研究科(薬)薬効解析科学 教授]
生物にとって最大のストレスの一つである「痛み」について研究を行っています。近年、慢性的な痛みは単なる感覚にとどまらず、嫌悪感などの負の情動や認知機能の異常を伴う複合的な脳機能異常であることが明らかになってきました。融合連携研究拠点を基盤として、医学・歯学・薬学に加え、生物学・工学・情報学との横断的な知識と技術の共有を通じ、新進気鋭の研究者とともに、脳・神経系の全容解明と神経疾患の病態理解に向けた革新的な研究を推進してまいります。
千原 崇裕 教授[統合生命科学研究科 細胞生物学 教授]
ショウジョウバエは、強力な遺伝学的解析が可能な優れたモデル生物であり、生命現象や疾患機構の解明に大きく貢献しています。私はこれを用いて、嗅覚と免疫応答のクロストーク、新規発がんメカニズム、疾患原因遺伝子の分子機能解析に取り組み、生命科学や疾患理解に新たな視点を提示することを目指しています。本分野融合連携研究拠点を通じて、多分野の研究者との連携により革新的な生命科学研究を創出するとともに、次世代研究者の育成にも貢献していきたいと考えています。
共同研究者メッセージ
林 利憲 教授[両生類研究センター 器官再生メカニズム研究グループ 教授]
脊椎動物のなかで最も強いと言われるイモリの再生能力の仕組みについて研究をしています。また、両生類であるイモリはヒトやマウスと同じ四足動物としての体の基本構造を保ちながら、低コストでの飼育が可能です。このイモリをモデル動物として、生物学と、医学や薬学、工学分野との学際的な共同研究の展開、イモリとマウスの直接比較を通じて共通原理を見つけ出すような研究を目指しています。

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