生体機能分子動態学

古武 弥一郎 教授

【研究キーワード】
環境化学物質、パーキンソン病、神経毒性、毒性評価、ヒト化肝臓モデルマウス、体内動態、代謝、アルデヒドオキシダーゼ

【最近のハイライト】
研究室には学部生、大学院生合わせて約25名在籍しています。週1回開催されるセミナーでの研究発表会を通してプレゼンテーション、ディスカッション能力を高め、国際論文を読むことで、英語スキルも上達します。また、国内、国際学会での研究発表の経験は今後の研究の励みになります。研究成果がまとまれば、それを英語でまとめ国際雑誌への投稿にチャレンジします。2015年度は、当研究室の大学院生が筆頭著者の論文は4報が採択され、2名の大学院生が学会での優秀発表賞を受賞しました。薬学科、および大学院(修士)の卒業生の主な就職先は、薬剤師、製薬企業の薬物動態・安全性研究、公務員などです。

研究者総覧へのリンク

【教育内容】
医薬品、化粧品などのパーソナルケア製品、食品添加物、工業原料、農薬などの化学物質は私たちの生活に欠かせないものになっています。しかし、その安全性は十分に調べられていないケースもあります。また、環境中にこれらで汚染されると、ヒトだけでなく野生生物にも影響を与えます。「生体機能分子動態学」は化学物質が体内に取り込まれたときに生体内でどのような動態(吸収・分布・代謝・排泄)をたどり、各組織に到達した化学物質はどのような影響を与えるのか、そのメカニズムを解明する学問です。当研究室では、「衛生薬学」と「創薬」の観点から環境化学物質と医薬品の体内動態と毒性影響について研究し、化学物質のリスクアセスメントに貢献しています。

【研究内容】
環境化学物質の神経毒性に関する研究、パーキンソン病発症メカニズムに関する研究、化学物質・医薬品のin vitro毒性評価系の構築に関する研究、ヒト化肝臓モデルマウスを用いた医薬品の体内動態に関する研究、薬物代謝酵素アルデヒドオキシダーゼに関する研究等

【写真説明】 研究室卒業発表会にて

【写真説明】 卒業記念パーティーにて


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