国際連携専攻長挨拶

 広島大学は、「サステイナビリティ学」の実績を持つ海外の大学との連携により、相互の大学の強みを活かしつつ、より幅広い研究領域に対応することをねらいとして、先進理工系科学研究科に「広島大学・ライプツィヒ大学国際連携サステイナビリティ学専攻」を開設しました。同じ時期に設置された人間社会科学研究科の「広島大学・グラーツ大学国際連携サステイナビリティ学専攻」とともに、本学では初の修士課程国際共同学位プログラム(ジョイント・ディグリー・プログラム)です。
 各学生は、2年間(4セメスター)の教育課程のうち、第1セメスターでベーシック科目を中心としてホーム大学で学びます。第2・第3セメスターではパートナー大学に移動し、専門科目として応用・実践的な内容を学んだ後、第4セメスターでホーム大学に戻り、修士論文を執筆します。修了者には、両大学連名の「修士(学術)」の学位が授与されます。
 本専攻の最大の特徴は、環境的に持続可能な開発(環境持続可能性)にかかる課題解決のための技術や自然科学を扱う理工学的アプローチによる計画、開発、実装、分析、評価について学び、研究や実務に応用できる能力を育むことです。「サステイナビリティ学」は、専門科学から超学際的科学を含む広範な研究領域ですが、その領域において、環境学や都市工学分野に特化した授業科目を提供している広島大学と、エネルギー工学や資源管理分野に特化した授業科目を提供しているライプツィッヒ大学とが共通の教育課程を構築することにより、両大学の特色ある教育を行うことが可能となります。
 国際社会において、SDGsの目標達成に向けた地域と世界の課題に対し、広い視野や俯瞰的な思考力、高いコミュニケーション能力により他者と協働して解決に取り組む能力を持つ人材は益々必要とされています。本専攻で学んだ学生が、開発課題の解決策を構想・実践するリーダーとして、今後、国内外で活躍することを大いに期待したいと思います。
 

JD_Professor Fujiwara

広島大学・ライプツィヒ大学
国際連携サステイナビリティ学専攻
専攻長 藤原 章正


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