第14回ペスタロッチー教育賞 アグネス・チャン氏に
人類の教育者と呼ばれたH・ペスタロッチーを記念する教育賞の第14回受賞者に、
アグネス・チャン氏が選ばれ、12月1日(木)午後1時30分から広島大学
サタケメモリアルホールにおいて、表彰式ならびに記念講演が行われました。
氏は著名な歌手として活躍される傍ら、1985年のエチオピア難民キャンプ訪問をはじめ、
日本ユニセフ協会大使として「世界の子どもを救う」活動を精力的に実践され、
我が国において講演やメディア等を通じて、世界の子どもたちの生きる権利、教育を受ける
権利を訴え続けています。
牟田泰三学長(本賞実行委員長)から、大人社会の犠牲となっている子どもたちへの愛情のもと、
彼らの生きる権利を代弁し、救済活動に東奔西走されているアグネス・チャン氏の活動は、
ペスタロッチー教育精神そのものであり高く評価されると紹介され、表彰状、
ペスタロッチー胸像並びに副賞が贈呈されました。
つづいて受賞記念講演が行われ、氏は歌手となる契機となったボランティア活動を通して
「様々な人たちが一生懸命生きていることを学んだ、この出会いによって人生に対する
考え方が変わり、自分が救われた」と述べ、また、これまで訪れたエチオピアやタイ、
イラクなどで戦争や貧困、疾病等の犠牲となっている子どもたちの惨状を、時おり目を潤ませながら訴え、
彼らを救うにはペスタロッチーが言うとおり、教育を通して社会の問題や不公平を
変えていく必要があると語り、1,000人近い参加者がその説得力ある提言に熱心に傾聴していました。
氏は受賞の喜びを「人生の光である世界中の子どもたちと分かち合いたい」とあらわし、
今回の受賞を最大の励みとして、今後も世界中の子どもたちのために懸命に活動していきたいと誓われました。
【本件連絡先】
広島大学教育学研究科部局長支援グループ
〒739-8524 東広島市鏡山1−1−1
TEL 082−424−6707