大学院教育学研究科で美術を学ぶ学生などの協力により、「かわいい」を集めた展覧会を、広島大学の学士会館で開催します。
本展覧会では、江戸時代から現代まで、日本文化が持つ「かわいい」造形表現の側面に光を当てた展示を行います。そして、それらを多様な「カワイイ」現代美術作品と対照することにより、そこに新たに知的文化の交流が生まれることを目的としています。
平安中期を生き、活躍した清少納言は、『枕草子』の「うつくしきもの」の段で「なにも なにも、小さきものは、皆うつくし」と書いています。この場合、うつくしとは、「美しい」ではなく、「うつくしむ」「いつくしむ」などの、「愛し」は「かわいい」の意味です。清少納言は、「小さいものは、皆愛おしい」つまり、かわいいと、言っています。以降脈々と受け継がれた「かわいい」は近年アニメ、漫画等に代表されるクール・ジャパンとしてわび、さびのイメージ以外に多様な流れがあったことを気付かせてくれます。
こうした視点による、この度の試みが、さまざまな活性化や環境改善等につながることを期待します。さらに、本展覧会を通して大学内外に発信し、社会との連携を深めることもねらいのひとつです。
入場料は無料です。皆さま、お気軽にお越しください。
【会期】
2011年12月21日(水)~2012年1月19日(木) 9:00~16:00
※休館:12/29-1/3、1/14-15
【会場】
広島大学東広島キャンパス 学士会館(サタケメモリアルホール南側)
<オープニングセレモニーを開催!>
2011年12月22日(木)12:30~13:00 同会場にて。
※ピアノコンサートもあります。
【主催】
広島大学財務・総務室総務グループ
「かわいい日本文化とカワイイ現代美術」展実行委員会
【協力】
大学院教育学研究科造形芸術学講座
総合博物館
教育室学生生活支援グループ
【作品】
現代美術作家作品等 約30点、資料約60点の予定
【お問い合わせ先】
広島大学 学士会館 TEL:082-424-6992