広島大学大学院教育学研究科は、7月29日(土)に、アクロス福岡において「2017年度高等学校教員のための指導力向上セミナー」を開催しました。
「これからの高校教育はいかに変わるか?-新学習指導要領を見据えた新たな高校教育のゆくえ-」をテーマとし、第1部では、これからの高校教育全体の方向性について理解を深めるための講演を、第2部では、社会系教科の教育、論理的な文章表現教育、理数系教科の教育の各分科会において指導の具体を考えるワークショップを行いました。新しい学習指導要領を見据え、よりよい高等学校教育を展開していくための方策について、参会者の間で活発な議論が交わされました。
【日 時】 2017 (平成29)年7月29日(土) 10時~16時30分
【場 所】アクロス福岡 6・7階会議室(福岡市中央区天神1丁目1番1号)
【テーマ】これからの高校教育はいかに変わるか? -新学習指導要領を見据えた新たな高校教育のゆくえ-
【内 容】
■第1部 全体会(10時~12時20分)
・講演1
「次期学習指導要領が求める高等学校教育改革 -一人ひとりの生徒に資質・能力の育成をどのようにして保証するのか-」
日本体育大学 池野範男
・講演2
「これからの福岡県の高等学校教育」
福岡県教育庁 相原康人
■第2部 ワークショップ(13時20分~16時30分)
<第1分科会>高校の教科・科目の再編にどう取り組むか:社会系教科の場合
司会:広島大学大学院教育学研究科 川口広美
講演:
「これからの高校の社会系教科に求められること-地理歴史科を中心に-」
福岡県教育庁 不老貴規
「これからの高校の社会系教科に求められること-公民科を中心に-」
鹿児島大学 福井 駿
実践報告:
「生徒の課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ取り組みについて -熊本高等学校 公民科の授業実践より-」
熊本県立熊本高等学校 川上良尚
「高校地理歴史教育現場から 歴史を専門とする教員と次期学習指導要領」
大分県立由布高等学校 岡 義宏
「アクティブ・ラーニングを取り入れた授業実践 -私なりの日本史AL-」
福岡県立福岡高等学校 山下慎太朗
「パフォーマンス評価(ルーブリック評価)を用いた世界史の授業実践について -アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善を通して-」
福岡県立折尾高等学校 中野孝太
<第2分科会>各教科における論理的な文章表現指導のあり方
司会:広島大学大学院教育学研究科 間瀬茂夫
話題提供:
「各教科における論理的な文章表現指導の課題」
広島大学大学院教育学研究科 松浦拓也
実践発表:
「『はじめよう、ロジカル・ライティング』を用いた授業実践-教育改革・入試改革を見据えて-」
名古屋大学教育学部附属中・高等学校 加藤直志
「SSHカリキュラム-論理コミュニケーション指導の実践」
福岡県立東筑高等学校 髙橋信命・井上孝志
「中・高数学科における論理的な文章表現指導の一考察-日本語の論理文章に着目して-」
糸島市立二丈中学校 吉田将康
<第3分科会>魅力的な理数系教育の実践に向けて
司会:広島大学大学院教育学研究科 三好美織
講演:
「理数系教科の学習指導の充実」
文部科学省初等中等教育局 長尾篤志
「理科の学習における科学的な探究―教材開発と学習指導の構図―」
広島大学大学院教育学研究科 古賀信吉
実践報告:
「「振り返り」によって解決の糸口や新たな課題を見いだし探究する ~「放物線」に関する学習活動の事例~」
広島大学附属中・高等学校 井上芳文
「課題解決型教育活動のすすめ」
福岡県立修猷館高等学校 高橋義人
「思考力・判断力・表現力の育成を目指した授業づくり -プロジェクト研究高等学校理数における授業実践から-」
佐賀県教育センター 田中佳司
【主 催】広島大学大学院教育学研究科
【共 催】広島大学大学院文学研究科・理学研究科・尚志会・広島大学教育ヴィジョン研究センター
【後 援】文部科学省・福岡県教育委員会・佐賀県教育委員会・長崎県教育委員会・熊本県教育委員会・大分県教育委員会・宮崎県教育委員会・鹿児島県教育委員会・山口県教育委員会・福岡市教育委員会・北九州市教育委員会・熊本市教育委員会
【お問い合わせ先】
広島大学大学院教育学研究科 間瀬 茂夫
TEL 082-424-7056
Email smase(AT)hiroshima-u.ac.jp
*(AT)は半角@に置き換えてください。