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【成果報告】本学教育学研究科でカンボジアにおける「教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト」事業の研修を行いました

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は,カンボジアにおけるJICA技術協力プロジェクト「教員養成大学設立のための基盤構築プロジェクト」に協力しています。11月27日~12月22日には,プノンペンとバッタンバンに設立予定の教員養成大学(TEC)の学長・副学長候補9名が来日し,EVRIを拠点に本邦研修を行いました。

本研修は,カンボジアの教員養成が2年制から4年制に延長されることを受けてTECの設立を制度面から支援するものです。このたびの研修は,主にTECの経営戦略,内部質保証ガイドラインおよびTEC教員評価基準の立案を目的に実施されました。この目的を達成するために,教育学研究科と高等教育研究開発センターより理論的支援が提供されました。

教育学研究科では,主に(1)教師教育の理念と歴史,教員免許の種類や課程認定の制度など教員養成に関わるナショナルな仕組みと,(2)教育学研究科内部の経営戦略と運営体制,教育・研究の支援体制,教育実習のカリキュラムなど教員養成大学の実務についての講義が行われました。

研修員は,講義で学んだことを基盤に,新たに他大学の事例も参考にしながら,成果物の仕上げに取り掛かっていました。模造紙に論点を書き出したり,グループディスカッションを繰り返しながら,目指すTECの姿を可視化していきました。研修の成果として,TECの経営戦略,内部質保証ガイドラインおよびTEC教員評価基準の原案が提案されました。経営戦略では,1つのヴィジョンと3つのミッションが明快に設定され,またそれに対応した10のゴール,ゴールに導く16の戦略,そして戦略を具体化した50を越える活動案が提案されました。短期の準備期間にもかかわらず,ビジュアルかつ体系化された構想が示されました。

研修終了後,研修生の9名に対して小山正孝(教育学研究科長)と草原和博(EVRI拠点リーダー)から受講証が授与されました。関係者も研修生も互いにこの一ヶ月の取組と成果を称えあいました。今後も,教育ヴィジョン研究センターは、研究成果の国際的発信と協力に努めてまいります。

教育学研究科教員による講義Ⅰ

教育学研究科教員による講義Ⅱ

成果報告に向けて活動する研修生

研修の成果を報告する研修生

【問い合わせ先】

広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室

E-Mail:evri-info(AT)hiroshima-u.ac.jp
​※(AT)は@に置き換えてください


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