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広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」では,国際的な研究拠点の構築に向けて,1月23日と24日,広島大学大学院教育学研究科とソウル大学教育学部との研究交流を行いました。1日目は,言語教育と体育科教育に焦点を当ててシンポジウムを開催,2日目は,分科会形式で大学教員と院生が専門分野に関する研究発表と交流を行いました。
1日目のシンポジウムの前半は,永田准教授のコーディネートのもと,金愛蘭先生に語彙教育における体系性・多様性の意識化と相対化について発表していただきました。続いてDr. Hojung KIM(ソウル大学)に,越境と統合を観点とした韓国語教育について話題提供していただきました。後半は,岩田准教授のコーディネートのもと,まず川口諒氏(D2)と濱本想子氏(M2)にPCKとリフレクションの視点から体育教師教育学の研究動向を発表していただきました。続いてDr. Jaebum PARK(ソウル大学)に,老化や脳疾患における身体行動の定量化について話題提供していただきました。
2日目の言語教育の分科会では,ソウル大学のDaeseok YUN先生と広島大学の川口隆行先生,柳本大地先生に,文学と認知心理学の観点から,ご自身の研究内容をご発表いただきました。また,午後には日本語教育系コースの「海外日本語教育実習研究」の授業見学が行われました。体育科教育の分科会では,2つの分科会を実施し,1つは岡井助教のコーディネートのも「スポーツ科学研究の最前線」について,もう1つは岩田准教授のコーディネートのもと「体育科教育学と国際スポーツ教育学」について研究交流をしました。とりわけ,前者の分科会では,計4名の研究者から日韓におけるスポーツ科学に関するホットトピックが提供された後,質疑応答を含めた意見・情報交換が行われました。
本シンポジウムは,グローバル化によって複雑化する体育教育や言語教育のあり方を改めて考え直す機会となりました。また,ソウル大学のEuichang CHOI副学部長より,是非来年はソウル大学で開催したいとのお言葉をいただきました。EVRIは,東アジアの研究拠点を目指して,国際的な協働研究を展開してまいります。
シンポジウムでの基調提案の様子
分科会での議論の様子
交流を深める日韓の参加者
握⼿を交わすソウル⼤学教育学部副学部⻑(左)と⼩⼭教育学研究科⻑(右)
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室