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広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」では,2018年3月12日に,英語教育についてのセミナーを開催しました。今回のセミナーでは,日本とノルウェーの英語教育の比較研究を目的として,ノルウェー・サウスイーストノルウェー大学のTony Burner先生をお招きしました。
セミナーの前半では,まず,Burner先生より,ノルウェーの英語教育における「Formative assessment(形成的評価)」の概念と介入的実践研究の結果について話題提供していただきました。「評価活動」として,形成的評価やピア評価などが有効であり,特に,上位英語学習者に対してより有効であることなどが示されました。続いて,梅木璃子氏(本研究科・博士課程前期2年)に,英語による不平表現がどのように英語母語話者に捉えられるか語用論的視点から考察したことを,自身の修士論文研究の成果に基づいて発表しました。
後半では,兼重昇(本研究科・准教授)より,小学校教員の評価規準(観点)や基準の不明瞭さによって,適切な評価ができていない可能性が指摘されました。特に,教員研修でも評価について取り上げる必要性を提案されました。併せて,現在の日本における大学入試の変革についても概略を紹介されました。続いて,有馬史織氏(本研究科・博士課程前期2年)に日本人英語学習者の「英語での褒め言葉に対する反応」について,自身の修士論文研究の成果に基づいて発表しました。
本セミナーは,第2言語として学習する日本とノルウェーの英語教育を評価の観点から比較することで,自国の英語教育のあり方を問い直す良い機会となりました。EVRIでは,各教科教育の国際共同研究を推進してまいります。
【日時】 2018年3月12日(月)11時00分~15時00分
【会場】広島大学東広島キャンパス 教育学研究科 B101室
【主題】 Comparative Study on English Education between Norway and Japan
【登壇者】 Tony Burner 先生(サウスイーストノルウェー大学)
梅木璃子 氏(広島大学大学院)
兼重昇 先生(広島大学)
有馬史織 氏(広島大学大学院)
Burner先生の発表
本研究科院生の発表1(梅木氏)
兼重先生の発表
本研究科院生の発表2(有馬氏)
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室