E-Mail:evri-info(AT)hiroshima-u.ac.jp
※(AT)は@に置き換えてください

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2018年6月26日に第8回定例セミナーを開催いたしました。
今回は「カリキュラム」研究ユニットの拠点形成にむけて、米国マイアミ大学のトーマス・ミスコ(Thomas Misco)先生をお招きし、「アジア・オセアニアの教育:米国研究者の私が心惹かれるワケ」の題目でご講演いただきました。
ご講演によると、博士論文研究では、東欧でホロコースト教育の研究に従事されたといいます。しかし就職後に、カバン持ちとして中国へ訪問したことを契機にしてアジアの教育、とくに教師の価値・論争の取扱いに興味を持ち始めました。その後、韓国・台湾・中国・日本にも研究の裾野を広げ、今ではグアムやサイパンという米国の自治領下の教育に関心を寄せています。このようにMisco先生は、国家と市民教育の関係、社会・文化と教師の意思決定の関係という研究の軸は変えることなく、しかし研究対象をたえず分岐・拡張しながら、米国の教育を相対化していく比較教育学的な考察を発展させてきました。
Thomas Misco先生
多くの方が耳を傾けました
研究の分岐を説明

感想を述べる草原先生
EVRIでは、今後も数多くの定例セミナーと拠点創成フォーラムの開催を予定しております。
関心のある方は是非ご参加ください。
- 7月25日(水) 第9回定例セミナー「スウェーデンの情報・文化へのアクセスを保障する空間の構築」マヤ先生・ナンナ先生
- 7月28日(土) 拠点創成フォーラム(6)「数学の身体性と普遍性」森田真生先生(独立研究者)
- 8月25日(土) 拠点創成フォーラム(7)「TOKおよび「言語と文学」のワークショップ」福島浩介先生(英数学館)
活動の詳細は、EVRIのHPをご覧ください。
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室