【成果報告】EVRIでカンボジア社会科教科書開発の研修支援をしました

広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、ひろしま平和貢献ネットワーク協議会が受託したJICA草の根技術協力事業「カンボジアにおける持続可能な社会構築のための社会科カリキュラム・教科書開発支援」において専門家として協力しています。

6月18日~28日には、カンボジア王国教育省カリキュラム開発局と王立プノンペン大学から6人が来日し、EVRIを拠点に本邦研修を行いました。2回目となる今回の本邦研修の目的は、教科書及び指導書の開発方法を理論的・実践的に学ぶことと、モデル単元の教科書・指導書を実際に開発できることの2つです。

6月18日~22日の前半研修では、大坂遊(教育研究推進員)・吉田成章・草原和博・川口広美・金鍾成の本学スタッフが、教科書開発の理論講座を提供しました。また東京書籍中学社会編集長・和田直久氏をお招きした実務研修も開講されました。研修生は講義内容を細かくメモに残し、講師に熱心に質問を繰り返していました。毎日のセミナー後には、桑山尚司・守谷富士彦(教育研究推進員)によるリフレクションの場が設定され、内容理解や疑問点を確認するとともに、教科書開発者が留意すべき視点や大切にすべき姿勢について意見交換しました。

理論研修の様子

東京書籍による実務研修

6月25日~28日の後半研修では、前半の研修成果をふまえた教科書の改訂演習を行いました。各グループでデザイン原則を考え、ディスカッションを重ねながら、これからの教育目標とこれからの授業構成にマッチする教科書を開発していきました。また、三原市立南小学校を訪問し、教育現場における教科書活用の状況を視察したほか、広島大学の学部や大学院の講義も見学しました。

最終日の成果報告会では、現行教科書の更なる改革案が示されました。教師の授業づくり支援と子どもの学びの多様性に配慮した見開きレイアウトに生まれ変わり、研修の成果を各所にみとることができました。資料と学習課題から子どもが主体的に考える構成は、従来のカンボジアの教科書像を大きく転換させたものです。

教科書デザイン演習

成果発表の様子

広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)は,今後もカンボジアの社会科シラバス・教科書の開発を支援してまいります。活動の詳細は,EVRIのHPをご覧ください。

【問い合わせ先】
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室

E-Mail:evri-info(AT)hiroshima-u.ac.jp
​※(AT)は@に置き換えてください


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