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海外体験学習プログラム「戦争と平和の教育学」 を実施しました

今年度より,日米の博物館が語り継ごうとする「記憶」を比較考察する海外体験学習プログラム「戦争と平和の教育学”pedagogy on war and peace”」が始まりました。

初年度の今回は,2019年9月13日から23日の期間で,アメリカ合衆国のテキサス州とニューヨーク州を訪問しました。プログラムに参加した学生は,教育学部第二類(科学文化教育系)社会系コース1年生の大岡慎治さん,山下光さん,森俊輔さん及び第五類(人間形成基礎系)教育学系コース4年生の藤井結子さん並びに教育学研究科博士課程前期英語教育学専修の田中真由子さん,博士課程後期社会認識教育学領域の宅島大尭さんの計6名です。

本プログラムは,教育学研究科社会認識教育学講座草原和博教授と金鍾成助教が担当する授業「平和情報発信演習Ⅰ(戦争と平和の教育学)」の一環で実施されたもので,テキサス州フレドリックス市の「太平洋戦争博物館(The National Museum of Pacific War)」の展示に内在する「語り」の解体と再構築をめざしました。

学生は,最終成果物として,博物館のメッセージがもっとも色濃く現れる最終展示(The last 10 feet)の再デザイン案を構想するとともに,その成果と意図を,テキサス大学オースチン校の学生にプレゼンテーションしました。また,近隣の公立小学校では,日本の社会・文化について教える特別授業も実施しました。

このたび経験で,「戦争」「平和」の語り方や意義づけの違いについて理解するとともに,対話の重要性を学ぶことができました。帰路のニューヨークでは,「9・11メモリアル」を訪問し,テキサス州での学びを活かして,その場所と展示が伝えるメッセージを読み解くことができました。

2020年の1月には,テキサス大学から12名の学生が広島を訪問の予定です。今度は,日米の学生が共同で,広島の「平和記念資料館」の展示に内在する「語り」の解体と再構築を行います。

お問合せ先

広島大学 大学院教育学研究科

教授 草原和博(Email:kusahara■hiroshima-ac.jp)又は

助教 金鍾成 (Email:jongsung■hiroshima-u.ac.jp) ※■は@に変換してください。


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