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広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、2021年2月26日(金)、定例オンラインセミナー講演会No.74「TAとして「学び」を研究する!-学生の、学生による、学生のための調査研究-」を開催しました。学部生・大学院生・大学教員など38名の皆様にご参加いただきました。本セミナーは、教育学研究科・博士課程後期生の両角遼平氏と守谷富士彦氏が企画・司会・研究発表する学生企画セミナーでした。「社会系(地理歴史科)カリキュラムデザイン論」でTA(Teaching Assistant)を担当した2名が、TAの経験を活かして取り組んだ研究を発表し、草原和博教授に指定討論でご登壇いただきました。
両角遼平氏(広島大学)
守谷富士彦氏(広島大学)
冒頭の趣旨説明では、TAがプリント配布や出席管理などの雑務のみならず、経験を研究につなげることで、研究者としての成長や社会発信ができる可能性について提案しました。研究発表では、「教師が自主的にカリキュラムデザインすること」について社会科教員志望学生が何をどのように考えているのかを調査した結果を報告しました。
発表者による趣旨説明
教師のカリキュラムデザインに影響を与える要因
指定討論では、教師教育者への移行過程におけるTA制度の意味、教師のカリキュラムデザインに影響を及ぼす内的・外的要因、多様なカリキュラムデザインを目指す教師教育の質保証における課題について議論しました。指定討論の後,両角氏と守谷氏が受け持った講義「社会系(地理歴史科)カリキュラムデザイン論」の担当教員である金鍾成助教,及びフロアとの意見交換を行いました。意見交換ではTA業務への示唆、他学部におけるTA制度活用の可能性、年齢・国籍・経歴等が異なる多様な背景をもつTAの役割、FD(Faculty Development)としての意義などについて交流しました。
草原和博教授
教師教育者としての成長におけるTA制度の意味
本セミナーは学部学科問わずTAへの関心を高められるプラットホームとなり、学生の(学部生を対象に)、学生による(大学院生による)、学生のための(教師教育者へ示唆する)調査研究の意義が見出されました。今後も、このようなTAとしての教育活動・研究成果を発信するセミナーが引き継がれていくことを期待します。また、企画・運営した大学院生2名も教師教育者そして教育学研究者として成長する貴重な機会となりました。EVRIは、引き続き、今回のような学生企画のセミナーで教育・研究の成果を発信できるようなサポートをして参ります。
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広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室