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広島大学インキュベーション研究拠点「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は,2021年11月30日(火)に,第99回定例オンラインセミナー【HUGLI 特別企画6・セミナー】「日本の近代化を身体から考えるー図像を用いてー」を開催しました。日本語教育関係者を中心に52名の皆様にご参加いただきました。
「HUGLI特別企画」シリーズは,広島大学型教育を世界展開することを目指すHUGLI(Hiroshima University Global Learning Institutes)構想の一環として行われています。
シリーズ第6回となる本セミナーでは,はじめに,司会の永田良太教授(広島大学)より,本セミナーの趣旨が説明されました。HUGLI事業の一環として,これまで広島大学のさまざまな専門分野の教員がインドネシア・ダルマプルサダ大学の日本語日本文学科を訪れて支援を行ってきたことが報告されるとともに,日本の近代化を「身体」という観点から考えるという今回のセミナーの目的が参加者全体で確認されました。
次に,西村大志准教授(広島大学)から「日本の近代化を身体から考えるー図像を用いてー」と題して講義が行われました。明治時代以降の学校教育や社会の中に埋め込まれた身体技法の規律化と主体化の作用,またそれが日本の近代化を推し進めてきたことについて,さまざまな図像にもとづいて解説が行われ,参加者とともに理解を深めました。
日本の近代化と身体との関係性について語る西村准教授
西村准教授の発表スライド
また,ウェビナーのQ&A機能を活用して行われた質疑応答では,「身体技法についての研究が企業の活動(商品開発)に関わるか」,「時間を守るということも近代化に関わるのか」,「身体を通した近代化は今後どうなっていくのか」といった質問や,「インドネシアの学校教育でも集団での規律が重視されている」といった意見も出されました。日々の教育活動や社会活動に埋め込まれている身体性について再認識するとともに,その意味について参加者全体で考えることができました。
議論の内容をまとめる司会の永田教授
本セミナーへの感想を述べるHideki氏
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室