広島大学教育学部は8月31日、民衆教育の父と称えられるヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチーの精神に通じた、優れた教育実践者（団体）を顕彰する「第30回ペスタロッチー教育賞」を歌手のMISIAさんに授与しました。
MISIAさんは、2007年からアフリカで教育支援を行うなどより良い世界の構築を目指し、厳しい環境下にあっても逞しく成長する子ども達の命と学びを支える地道な活動を行ってこられました。

表彰式には、本学学生ら約300人が出席し、越智光夫広島大学長からの挨拶、もみじ銀行の小田宏史頭取からの祝辞の後、越智学長から表彰状、胸像および副賞が、中国新聞社の岡畠鉄也社長から楯と記念品が贈られました。

記念講演では、自身のアフリカ訪問で厳しい環境下にいる子ども達の貧困、悲しみ、心の長い苦痛を目にする中、教育を受け、学校に通うことが出来ている子ども達に希望を感じたとし、「教育はまず命を生かし、人生を生きる力を助けるもの」と語り、出席者は熱心に聞き入っていました。

また、その後の質疑応答の時間において、学生からアフリカや海外の貧困地域で教育の支援に興味を持っている学生が今すべきこと、学生のうちに考えておくべきことがあれば教えてほしいなどの質問があり、MISIAさんから自身の経験を交えた大変貴重なお話しをいただきました。