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【開催報告】【2022年9月〜12月】「長春大学幼児教育専攻高等職業(専科)共同教育プログラム」2022年度前期開講科目の授業を実施いたしました。

広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)では、2020年10月より長春大学幼児教育専攻高等職業(専科)共同教育プログラムを実施しております。プログラム2年目にあたる2022年度前期には、1年生・2年生・3年生を対象に「総合日本語」・「日本の地理、歴史及び地理」・「乳幼児の心理と発達」・「幼児教育学概論」・「幼児教育の内容(人間関係)」・「幼児教育学特論」・「乳幼児の保育と環境」・「障害乳幼児の理解」・「障害乳幼児の指導」の計9科目が開講されました。
新型コロナウイルスの影響で、引き続き今期も授業方式が対面授業からオンライン授業へと変更されました。各授業担当教員が自作のパワーポイントや教材を用いて,長春大学の通訳や同学TA・本学TAと連携しながら授業を行いました。
以下では、各科目のシラバスから一部引用し、その概要を授業の様子とともにご報告いたします。
 
1年次第一学期開講授業「総合日本語」陳斐寧准教授
【授業内容】
総合日本語は、日本語を学習し始める学生が、日本語の基礎的な文法を理解し、場面・機能に応じて、自身に関連することを日本語で表現できるようになることを目的とする授業です。また、自律学習を促し、日本語の語彙を自ら調べ、その語彙が使える知識として定着することも目指します。授業中シャドーイング練習を行い、日本語の「聴く力」「話す力」を身につけます。
 
2年次第三学期開講授業「日本の地理、歴史及び地理」
大坂遊准教授(周南公立大学)・久保美奈先生(博士課程後期生)・小野創太先生(博士課程後期生)
【授業内容】
日本地理、歴史及び社会は、日本の教育のあり方を理解するための基盤となる、日本の地理や歴史や社会について学習し、毎回、特定のテーマや視点を設定し、日本の地理や歴史や社会について分析します。この授業は、直接的には日本の地理や歴史や社会の理解を目的としますが、副次的には、本課程の学修を通して、①日本や中国のよりよい未来のあり方について構想すること、②日本の社会的課題について主体的に論じ、意見を表明しようとする姿勢をもつこと、③日本の地理や歴史や社会を理解する上で必要となる基礎的な概念や語句に習熟することも目指しています。
 
2年次第三学期開講授業「乳幼児の心理と発達」
今川真治教授・権田あずさ講師(山陽学園短期大学)
【授業内容】
乳幼児の心理と発達では、乳幼児期における子どもの発達の諸相を理解し、人が人間として生きていくための基本的態度や規範を身に付ける時期である乳幼児期に、何を育てることが必要かを考えます。具体的には、乳幼児期の身体成長と運動発達、感覚器系の発達、言語の発達、思考や認知の発達、社会性の発達などの各領域における基礎的な知識の習得を基礎とし、乳幼児期の発達が、その後の生涯発達においてどのように影響を及ぼすかを理解することを目指します。
 
2年次第三学期開講授業「幼児教育学概論」七木田敦教授
【授業内容】
幼児教育学概論では、日本の幼児教育に関する基礎的理解を深め、その独自性と意義を学びます。具体的には、①幼児教育の基本的な概念や理論を理解する、②幼児教育の意義について多角的な視点で考察する、③小学校以降の学校教育との相違点、接続について理解する、を目的としています。
 
2年次第三学期開講授業「幼児教育の内容(人間関係)」
濱田祥子准教授(比治山大学)・本岡美保子准教授(広島都市学園大学)
【授業内容】
幼児教育の内容(人間関係)では、幼児教育の内容としての「人間関係」に関する基本的な知識と方法を学び、乳幼児が人とかかわる力を育くんでいくための保育実践について、理解することを目的とします。具体的には、幼児が、幼稚園生活を楽しみ自分の力で行動することの充実感を味わうこと、身近な人と親しみかかわりを深め一緒に過ごす楽しさや信頼感をもつこと、生活に必要な習慣やルールを意識すること、などをねらいとした幼児教育の知識や方法について取り上げ考察します。
 
3年次第五学期開講授業「幼児教育学特論」中坪史典教授
【授業内容】
幼児教育学特論では、幼児教育学概論の学修を前提として、毎回の授業を進めていきます。第1に、幼児教育における具体的な教育内容と教育方法の検討を行うこと、第 2 に、各回のテーマに基づいた事例研究を行うことで、課題や問題点を明確にすることを狙いとします。

3年次第五学期開講授業「乳幼児の保育と環境」
今川真治教授・権田あずさ講師(山陽学園短期大学)
【授業内容】
乳幼児の保育と環境では、乳幼児期の子どもの発達の諸相と、乳幼児期の発達における重要な環境である家族・家庭や、幼児園など集団保育施設の役割とそれらの関係性を理解することを目指します。

3年次第五学期開講授業「障害乳幼児の理解」
氏間和仁准教授・今津麻衣先生(博士課程後期生)
【授業内容】
障害乳幼児の理解では、障害が乳幼児の発達や学習に与える影響に関する基本的な知識を学び、障害乳幼児について深く理解し、支援について考えられる力を身につけることを目的とします。例えば視覚や言語等の生理的な発達、障害が発達に与える影響を学んだ上で、視覚障害や発達障害等が学習に及ぼす影響や評価方法について学びます。これらの学びに基づいて、障害のある乳幼児の理解を深めることを目指します。

3年次第五学期開講授業「障害乳幼児の指導」
氏間和仁准教授・今津麻衣先生(博士課程後期生)
【授業内容】
この授業では、視覚障害や発達障害のある乳幼児の発達などに基づき、具体的な支援法について深く理解することを目的とします。視覚障害や発達障害の乳幼児の環境調整、教材作成、指導法等について学びます。これらの学びを通して、障害のある乳幼児に対して、その状態に応じて適切な指導法を理解することができるようになることを目指します。

3ヶ月に渡り授業をご担当いただいた教員の皆様、ありがとうございました。

EVRIは、引き続き長春大学と共同し、最先端の研究成果に基づく専門的な知識・能力を連続的に学び、現代の幼児教育のニーズに対応できる人材の育成に取り組んでまいります。
 
本プロジェクトの詳細についてはこちらをご覧ください。

【問い合わせ先】

広島大学 教育ヴィジョン研究センター(EVRI)事務室

E-Mail:evri-info(AT)hiroshima-u.ac.jp
​※(AT)は@に置き換えてください


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