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【広域交流型オンライン学習・アメリカ展開】【2026.05.20】「Shared Stories, Unique Lenses: Digital Citizenship Cities(4)」をテーマとする遠隔授業を実施しました

広島大学大学院人間社会科学研究科「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」は、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の一環として、「デジタル・シティズンシップ・シティ:公共的対話のための学校」プロジェクトに取り組んでいます。

概要

  2026年5月20日(水)【日本時間】、米国カリフォルニア州の4校4学級(小学校2~6年生)と東広島市立吉川小学校が繋がり、「Shared Stories, Unique Lenses: Digital Citizenship Cities」をテーマとする遠隔授業を実施しました。本授業は米国カリフォルニアにて実施されたDCC授業の特別編です。(第1時間目の様子はコチラ)(第2時間目の様子はコチラ)(第3時間目の様子はコチラ)。

【今回の参加校】

・Oakmont Outdoor School(Claremont)
・Valentine Elementary School(San Marino)
・Toluca Lake Elementary(North Hollywood)
・Sutherland Elementary(Glendora)
・東広島市立吉川小学校(東広島)

 授業全体の進行は Sutherland Elementary の Cathy Marston 先生、授業のコーディネートはカリフォルニア州立ポリテック大学ポモナ校の Rebecca Valbuena 先生が務めました。また各学級の指導は、各校の担任の先生方(Imetra Joiner、Rick Lee、Jack Dunaway、吉川小教諭)が務めました。英語と日本語の通訳は、広島大学の金鍾成准教授が担いました。

事前学習:お互いの学校紹介

 授業の前には、オンライン掲示板Padlet(パドレット)を用いてお互いの学校を紹介しあいました。
 アメリカの学校は、3人の先生と行う楽しい体育の授業や、4年生から始まる本格的な音楽プログラム(弦楽器や管楽器の演奏)など、充実した教育活動の様子を紹介してくれました。また、毎日学校から提供されるハンバーガーやピザなどの給食だけでなく、登校直後の20分間に教室でシナモンロールやクロワッサンを食べる「教室での朝食」というユニークな朝の過ごし方も教えてくれました。さらに、休み時間に大人気だという人工芝の広場や、「校庭のゴミ問題を解決するために自分たちで清掃グループを立ち上げた」という主体的な取り組みについても発信してくれました。
 吉川小学校は、日本の小学校ならではの文化として、4月の入学式・進級の様子や、全員が着用している制服について紹介しました。毎日メニューが変わる栄養満点な給食については、基本はご飯で木曜日にはパンが出ること、そして自分たちで協力して配膳をしたり給食時間に校内放送を行ったりしていることを伝えました。また、昨年「ユネスコスクール」に正式登録されたことや、毎年地域の方々と協力して行っている「米作り体験学習」にて、田植えのときに田んぼで「すもう」をすること、収穫したお米を地域のお祭りで販売することなど、吉川小学校ならではの魅力的な活動を元気に発信しました。
 このように、お互いの大好きな学校給食や独自の行事、日々の学校生活の様子をリアルな言葉で紹介し合うことで、遠隔授業の前に日米の文化の違いを楽しく学ぶ貴重な機会となりました。

アメリカの学校の投稿記事

日本の学校の投稿記事

導入:学校紹介と日本とアメリカの比較
 

 授業は、各学校による自分の学校紹介から始まりました。自分の学校がある場所や参加している子どもの学年、人数などを紹介しました。その後、キャシー先生からの質問にジェスチャーで答えるかたちでお互いのちがいについて比べました。「学校にはどうやってきますか?」「お昼ごはんはどうやって準備して食べますか」「好きな教科はなんですか」「放課後は何をして遊びますか?」などの質問に答え、徒歩とバス、給食とお弁当などの違いや算数や理科が好きな子がいる、放課後はスポーツをしたりゲームをしたりする共通点について確認しあいました。

全体の進行をするキャシー先生

日本の学校で通訳をする金准教授

お昼はみんなで給食を食べるよ

お昼はお弁当を持ってきて食べるよ

展開:地域を良くするための活動

 その後、それぞれの学校から地域における課題とこれまで取り組んできたアクションプランについて発表し合いました。アメリカの学校はこれまでのカリフォルニア版DCCで考えてきたこと、吉川小学校は昨年度、総合的な学習の時間で取り組んできたことを伝えあいました。

(囲みスタイル)地域の課題
○米国
・お昼ご飯の捨てる量が多い。
・学校にゴミが多い。
・高齢者が1人で住んでいる。
〇吉川
・川にごみや油が流れている。

(囲みスタイル)解決策
〇米国
・ポスターや校内放送で呼びかける。校長先生に改善案を提案する。
・毎週火曜日にゴミ拾いをする。
・お手紙を送り交流をする。
〇吉川
・ポスターを作成し、色々な場所に貼りつけ、呼びかけをする。

吉川小学校の発表の様子(1)

吉川小学校の発表の様子(2)

アメリカの学校の発表の様子(1)

アメリカの学校の発表の様子(2)

まとめ:より良い地域を目指して

 最後には、「もしあなたのコミュニティに新しい人がやってきたら、どうやってコミュニティに迎え入れますか」という問いに取り組みました。各学校で話し合い、お互い発表をし合いました。各学校からは、「積極的に遊びや勉強を一緒にする」「友達になるベンチに一緒に座る」「Google翻訳や勉強をしてコミュニケーションできるようにする」「自己紹介をして、一緒に伝統的な遊びをする」などのアイデアが紹介されました。


 

日本とアメリカでつながったよ!

手を振っておわかれ

DCCの海外展開:シティズンシップにおける国際交流のカタチ

 今回の遠隔授業は、米国カリフォルニア州で展開されてきたDCCサイクルの発展版であり、日米の子どもたちが「地域をより良くするためのシビックアクション」を共に深く思考する貴重な機会となりました。
 これまで米国特有の多文化・多層的なコミュニティにおいて、子どもたちは「違い」を認めつつも「共通の課題」を見出し、デジタルの力を手段にして連帯を深めてきました。今回はその市民としての関わりが国境を越え、異なる背景を持つ日米の児童が、それぞれのコミュニティを良くするためのシティズンシップ(市民性)を発揮し合う場へと昇華しました。東広島のDCCモデルをもとに構築されたカリフォルニアでの実践が、再び東広島と結びつくことで、よりダイナミックな双方向の発展へと繋がっています。
 アメリカの学校はまもなく長い夏休みに入り、子どもたちは次の学年への準備を始めるため、本年度の米国DCCの実践はここで一区切りを迎えます。今回の成果と課題を糧に、次なるサイクルはさらにパワーアップして始動するとのことです。グローバルな広がりを見せるDCCの挑戦が、次にどのような未来の市民を育んでいくのか、どうぞご期待ください。

(囲みスタイル)この授業の関係者

授業実施者:Cathy Marston
授業補助者:各小学校での授業担当教員(Shasta Werthman,Imetra Joiner,Rosemary Girgis,Rick Lee,Jack Dunaway,吉川小学校教諭)
コーディネーター:Rebecca Valbuena
通訳:金鍾成
配信機器担当:宇ノ木啓太

当日の様子はこちらをご覧ください。
プロジェクト全体についてはこちらをご覧ください。

【問い合わせ先】

広島大学EVRI-SIP運営オフィス

Email:sipstaff-evri(AT)ml.hiroshima-u.ac.jp
※(AT)は@に置き換えてください

電話:082-424-6809


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