ECBOプログラムの目的
グローバル化するビジネス環境に強い関心を持つ技術系学生を、日本企業の海外パートナー拠点、国際機関等に派遣し、技術者としての高い倫理を持った21世紀の技術を担う次世代技術者を養成します。プログラムに参加することにより、国境を越えて活躍できるグローバルな技術者、すなわち「国境を超えるエンジニア(Engineers to Cross Borders)」として成長する機会とします。
学生の研修経験をより実効性の高いものとするため、派遣前に講義、英語によるコミュニケーション力向上のための特別指導、国内の母工場の見学などにより十分な事前研修を実施します。現地研修終了後は、参加しなかった学生への知識の伝承、課題意識の喚起を図るため、工学研究科共通科目「技術移転演習(PBL)」などの科目の中で事後のフォローアップ教育を実施します。
研修修了者には、工学研究科共通科目「海外インターンシップ」の単位認定(1単位)を行います。
研修内容について
研修機関の現場で、補助的役割であるが、一定の責任を持ちつつ、業務ないしは課題を遂行します。業務や課題の内容は受入機関と個別に協議して定めます。研修生は、事前・事後研修を受け、スムーズなプログラム遂行を図るとともに、成果をより確実なものとします。
事前研修(4~8月)
- 本プログラムの趣旨理解と準備教育
- 国際環境、研修実施国の国情、経済、市民生活などに関する一般的学習
- 工学研究科共通科目「技術移転論(MOT-4)」の受講(必修)
- 大学院共通科目の「MOTとベンチャービジネス論(MOT-1)」及び「コミュニケーション能力開発」(先端物質科学研究科開設)の受講(要望)
- 工学研究科が指定する語学学習の受講
- 「e-learning Newton TLT(完全習熟トレーニング専用プログラム)」による英語学習(必修)
- 「海外渡航リスク管理セミナー」の受講(必修)
- 「派遣前最終報告会」での発表(必修)
- その他、必要に応じて求められた課題等
現地研修(8~9月)
【現地研修の内容】
- 研修機関で与えられた業務ないし課題を、責任を持って遂行する。
- 研修として遂行する業務・課題や研修機関全般などについて、研修機関にとって有益と思われる改善事項を考える。
- 現地研修の成果は、中間・最終発表を通じて、現地の技術者と世話教員の前で報告を行う。
【研修期間】
8月下旬から9月下旬までの1ヶ月程度。ただし、研修先の都合により変更になることもある。
事後研修(10~3月)
- 「帰国報告書」の提出(必修)
- 工学研究科共通科目「技術移転演習(PBL)」の受講(必修)
- 現地研修後に受験したTOEIC(R)スコアの提出(必修)
- 「最終報告会」での発表(必修)
- 「最終報告書」の作成・提出(必修)
- その他、必要に応じて求められた課題等
※研修課題については、授業等の開講状況により変更となる場合があります。
派遣実績
ECBOプログラムは平成13年度から開始し、2023年度までで累計166名を派遣しています。