キャリア関連講義

1年次生から受講できる、教養教育科目「職業選択と自己実現-自分のキャリアをデザインしよう-」「キャリアデザイン概論」「地域社会探検プロジェクト-インターンシップ・ボランティアを体験してみよう-」(各2単位)は注目してほしい科目です。授業の目標や内容など、シラバスを参照して受講してください。

「職業選択と自己実現-自分のキャリアをデザインしよう-」

この講義では,みなさんのライフプランとして「友情」「恋愛」「結婚」や「仕事・職業」について,一緒に考えます。どのような人間関係を築いていきたいのか,自分は何がしたいのか,何ができるのかを改めて考えるとともに,社会・結婚・仕事等について知り,自分らしく生きる道を見つけていきましょう。どのように生きていきたいかを考えること(これが『キャリアデザイン』)を通して,大学で何を学び,大学生活をどう過ごせばよいかということにも気付くことができるでしょう。
 自分の生き方を考えるときにヒントをくれるのが,みなさんの周りの先輩や友だちです。グループワークの要素を取り入れているので,多くの人と話をし,いろいろな考え方や生き方をしている人がいることも知ってほしいと思います。そして,様々な職業を知り,実際に働いている人に会って話を聞き,進路についてじっくり考えてみましょう。夢や目標を持ち,それを実現するために必要な知識や考え方を,この講義を通してぜひ学んでほしいと思います。社会で求められる,コミュニケーション力や課題解決能力等の「社会人基礎力」の養成にも取り組みます。

担当教員:崔 善境、三須 敏幸

「キャリアデザイン概論」

前期
大学生活を充実させ,社会で活躍するためには,自立的・主体的に考え行動し,問題や課題に直面したときに自分で対処し解決する力が必要となる.それには,目標設定のスキル,情報収集のスキル,コミュニケーションスキル,論理的に説明するスキル,課題発見・問題解決力,ストレス・コントロール力などの能力が含まれる.このような能力は,在学中だけでなく,社会に出てからも継続的に高めていくことが重要である.
本講義の目的は,受講者がこのような能力の重要性について認識し,必要なスキルや有用な手法について理解し,能力を高める方法を知ることである.受講者が理解を深めるための演習を適宜実施することにより,継続的な能力開発に結びつけることが期待できる.

担当教員:原田 淳

後期
大学で「学ぶ」ためのコツ”Study Tips”を理解し身に付けると,大学生活はより充実したものになります。そして大学生活で発揮できる力は,社会で活躍する時にも充分役立つ力です。
 本講義では,大学で学ぶことと社会で働くことの関係性を理解し,生きていくために役立つ力の養成を目指します。

担当教員:崔 善境、三須 敏幸

「地域社会探検プロジェクト-インターンシップ・ボランティアを体験してみよう-」

この授業では,地域社会に出ていき,地域や組織の人たちと一緒に,インターンシップ・ボランティア活動を体験することを通して,大学での学習の意味や将来の進路について考えるきっかけを作ることを目標とします。実際に企業でインターンシップに取り組んだり,地域社会でボランティア活動を体験することを通して,21世紀の人材に求められる課題発見解決力やチームワーク力を養成することを目指します。
 大学の学習は高校までと異なり「正解のない課題に取り組む」ことが重要で,自分で考える力が必要となります。キャンパスを飛び出し社会との接点を持つことで,視野を拡げ,人間関係作りにも積極的に取り組める人になってほしいと思います。

担当教員:三須 敏幸、崔 善境

「実践フロントランナープログラム」

学生のみなさんの自主活動を理論と実践の両面から支援するための講座です。
自主活動を行っている人や,今から始めたい人のために,個別指導を行います。企画や運営に関するノウハウや広報戦略等を一緒に考える場を提供します。また,他のグループや地域団体・企業等との交流や連携の支援も行います。
自主性・主体性を持ち,社会のあらゆる分野で活躍できる「フロントランナー」育成を目指して,プロジェクト学習( project based learning)の形式を取り入れた授業です。

担当教員:三須 敏幸、崔 善境

「キャリアデザイン講座-先輩プロフェッショナルが「あなたの未来」のために語る- 」

グローバルキャリアデザインセンターが開講する社会連携科目。広島の様々な分野で活躍する広島大学の先輩の話を聞くことで「この4年間をどう過ごすか、どう目標設定をしていくべきか、自分に向いている仕事は何なのか、プロとは何なのか?」を、幅広く考えるきっかけにしてもらう。講師は全員が実務教員、広島経済界の第一線で活躍する経営者です。先輩だからこそ教えてもらえる各業界の話。広島大学を卒業してから現在に至るまでの働き方、生き方、考え方。そして、何を大切にして生きてきたか。社会や企業が欲している人物像。学生の時にやっておくべきこと等。先輩だからこそ後輩に本音で語ってもらい、まだ先の話だと思っている卒業後の自分について考え始める機会に。

担当教員:三須 敏幸

大学院生のためのキャリア教育科目

「人文社会系キャリアマネジメント」

この授業の目標は次の3点です。
1.キャリア理論を学習することで,自分の研究とキャリア(生き方)をどのように関連づけるかを考える契機とします。
2.具体的進路の可能性をさぐるために,自己理解・社会経済環境理解を進めます。
3.演習やグループワークを通して,社会で求められる自己表現力や課題解決能力を養成します。

担当教員:森田 佐知子

「理工系キャリアマネジメント」

コミュニケーション力は,社会人にとって必要不可欠な能力である.対話のコミュニケーションにおいては言語による意思疎通だけでなく,非言語的な要素にも配慮が必要である.本科目では様々な場面における対話によるコミュニケーションのスキルについて解説を行った後に,スキルを養成するための演習を実施する.
具体的な目標は次のとおりである.
1. 対話コミュニケーションにとっては,言語情報だけでなく非言語的要素(視線,あいづち,うなずき等)が重要であることを理解する.
2. 研究概要書の作成や研究内容のプレゼンテーション方法を修得する.
3. 傾聴スキルの基本について理解する.
4. ファシリテーションスキルについて理解する.

担当教員:原田 淳

「ストレスマネジメント」

21世紀がメンタルヘルスの時代であると言われて久しい(WHO, 2014)。しかしながら犯罪被害,災害被災,いじめ,ひきこもり,幼児・児童虐待など,様々なメンタルヘルスの問題が顕在化している。このように問題が広範化および高度化する現在において,ストレスに立ち向かう具体的な方法論を知り,そのスキルを獲得することはストレスマネジメントの重要課題である。
本講義では,ストレス理論の基本的理解に基づき,心身の健康や行動面へストレスが及ぼす影響について解説する。またストレスとなる出来事の特性,不安や怒りなどの心理的反応,ストレスに対する生理的反応,直接および間接的な健康への影響について理解を深める。
さらにこころの健康を目指す予防教育としてのストレスマネジメントを実施できるように基本的な考え方と実践例を紹介し,ストレス対処法としてストレスを管理または軽減するために必要なツール(マインドフルネス,認知行動療法)などを紹介する。

担当教員:原田 淳、服部 稔

「リーダーシップ手法」

組織でメンバーをリードして仕事を進めるのみならず、自身のキャリア開発と自己実現を図る上でもリーダーシップ力は不可欠である。授業では、まず将来のキャリアパスの可能性と社会の多様な場で活躍するために必要な能力について概観し、自己実現にむけた自身の強みと弱みを理解する。その上で、国内外のリーダーの事例や実例等を通じて、リーダーとなるために必要な要素を理解し、リーダーシップを発揮するための演習を行う。演習では、他者の共感を促し、巻き込む上で必要となる伝える力の向上を図るために、自身の研究を題材とした3分間のプレゼンテーションを行う。「未来博士3分間コンペティション」広島大学大会での発表を、その実践の場とする。

担当教員: 三須 敏幸

「長期インターンシップ」

国内外の民間企業、公的機関、非営利団体などへの長期インターンシップを通じて、企業や社会の課題解決に貢献しつつ
、実践的な能力の養成とキャリアオプションの拡大を図る。実習期間は原則、1ヵ月間程度以上のものを対象とする。
受講希望者は応募申請書及び所属する専攻の指導教員からの推薦書を提出し、事前カウンセリングなどの指導を受けて、
研修を実施する。また、インターンシップ体験報告会で発表を行う。

担当教員: 三須 敏幸、吉野 宏志

「高度イノベーション人財のためのキャリアマネジメント」

グローバル化と科学技術の進展に伴い、社会における人財ニーズも時代とともに変化している。多様な業界の関係者や職業に従事されている方々からの講義、さらにはディスカッションを通じて、研究経験を有する専門性の高い人財が活躍できるキャリアの選択肢と必要な能力や資質等を理解する。
本授業では、様々な業界や職業に焦点をあて、博士課程での研究経験を活かしつつ、アカデミック・キャリアのみならず
、アカデミア以外の新たなキャリアに挑戦することの意義や魅力についても紹介する。
なお、人文社会系から理工農医系までの幅広い人財が自らのキャリアをマネジメントできるように配慮する。

担当教員: 三須 敏幸、吉野 宏志

「イノベーション演習」

授業では、新たな社会的・経済的付加価値を生み出す(=イノベーション)ために必要なアプローチを理解するとともに、企業等が抱える実際の課題に触れ、その解決プロセスを通じて、異なる「知」「技術」「分野」を融合する力と他者と協働する力を修得する。
課題毎に数名のグループを形成し、異なる分野の学生のみならず、課題提案企業・団体等の関係者が参加することで、多様な視点や考え方を理解するとともに、新たなネットワークの構築につなげる。
なお、人文社会系から理工農系までの幅広い分野の学生が授業で討論しやすいように配慮する。

担当教員:ZOLLET SIMONA(ゾレット シモーナ)

「データサイエンティスト養成」

近年、ビッグデータや人工知能などの活用に関心が集まっている。企業においては製造・生産ラインの改善、素材等の探索、 顧客データに基づくマーケティング戦略立案や新商品開発などなど、膨大なデータを構造化することで企画立案などの意思決定をサポートすることができる人財 -データサイエンティストー への期待も高まってきている。また、データサイエンスの知見や技術の応用は、理工系から人社系の幅広い研究分野においても、新たな学問的発見や価値創造につながることが期待されている。
本授業では、これらデータサイエンティストとして必要となる統計分析能力やIT関連の基本的なスキルを踏まえつつ、実際のビジネスや研究開発現場への応用を見据えた課題解決型テーマに取り組むことで実践力を養う。
今年度は、企業等から提供される実データに基づき演習を実施し、成果報告を行う。

担当教員:塩崎 潤一、三須 敏幸


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