OB:菊池亜有実(国際協力機構(JICA) ジュニア専門員)

国際協力機構(JICA) ジュニア専門員
(インターンシップ先:フィリピン共和国,UP-NISMED(University of the Philippines National Institute for Science and Mathematics Education Development))

 

2006年度教育文化コース修了生の菊池亜有実です。2005年度のECBOプログラムに参加し、フィリピンのUP-NISMEDにて7週間のインターンシップを行いました。UP-ISMEDでは、JICAプロジェクトの第三国研修としてケニア人理数科教師への研修が実施されていました。私はUP-NISMEDの講師補佐として、研修教材の準備・予備実験の実施・フィールドトリップへの引率・ICT研修での補佐などをさせてもらいました。研修の終盤にはケニア人研修員のリクエストに応え、模擬授業を行い日本の授業案の構成などを説明する機会をもらいました。初めて教員研修を実施するという経験をすることができ、とても勉強になった7週間でした。

IDEC修了後はJICAのジュニア専門員となり、JICA本部の人間開発部基礎教育第1課で国内実地研修を行いました。基礎教育第1課ではモンゴルとスリランカで実施中の教育プロジェクトの案件管理を任されていました。2008年9月からは海外実地研修として「マラウイ中等理数科現職教員再訓練プロジェクトフェーズ2」に派遣されています。マラウイでは急激な教育の量の拡大の結果、資格を持った教員が足りず、多くの先生は未資格・低資格の教員です。また、教科書などの教材も十分にはありません。プロジェクトでは、未資格・低資格の先生方が自信を持って授業を行えるように、授業をするために必要な教授内容と教授方法に関する研修を実施しています。私は理数科教育分野の専門家として、研修で使用する教材の作成に係る支援、授業改善のための支援などを中心に活動をしています。

IDECで学んだこと、研究したこと、ECBOプログラムで経験したことは、現在のマラウイでの活動の基礎になっています。マラウイには9月に赴任したばかりでわからないことばかりですが、マラウイの中等理数科の先生方に役に立つ研修を提供すること、学校訪問・授業観察を通し、具体的にどのように授業を改善していくべきなのかを提案できるよう、日々勉強し頑張っていきたいと思っています。


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