「やってみる!」が次に繋がる

伊原 尚子 部長

基本情報

  • 所属及び職名:学術・社会連携室図書館部 部長(2024年10月掲載時点)

現在、どのような仕事をしていますか。

 現在、5つの図書館全体の運営管理を担当しています。具体的には、蔵書や資料の利活用、利用者サービスの向上、学術資料のデジタル化を推進しています。また、予算管理やスタッフの育成、さらには他部門や外部機関との連携を通じて、学術支援体制の強化に努めています。学生や研究者の多様なニーズに応え、学術情報の発信を中心とした図書館の機能向上を図ることが、現在の主な業務です。

スキルアップはどのように図ってこられたのでしょうか。

 特別なスキルアップのための取り組みはしていませんが、高等教育、学術情報流通、図書館運営、著作権に関連するニュースや話題には常にアンテナを張り、自分なりに情報を収集し、理解を深めることを心がけています。

管理職になってから仕事に対する受け止め方や心境はどのように変化しましたか。

 管理職になってからは、チーム全体の成功を意識するようになりました。また、スタッフとして働いていた時と比べ、視野が大きく広がったことを実感しています。それは、まるで山頂から見る景色が、途中の地点からは見えなかった稜線の向こう側まで広がるような感覚です。より広い視点から意思決定を行うことで、判断の質も変わってきたと思います。責任が増した分、仕事の面白さも一層増しました。

ワーク・ライフ・バランスについて、仕事以外のプライベートはどのように過ごしていますか。

 単身赴任も8年目となります。平日は、健康管理を兼ねて、薄味で野菜中心の料理や、甘さ控えめのお菓子作りを楽しんでいます。運動をどのように取り入れるかが現在の課題です。休日は家族の元に帰り、畑仕事をしたり、和服を着てお茶を点てたりすることで、リフレッシュしています。広島では、中四国の観光地巡りも楽しんでいます。瀬戸内の海、本当に素敵です! これは、家族の理解と支えがあってこそ成り立つ生活です。

今の職務において大切にしていることがあれば教えてください。

 皆が「まずはやってみる」という姿勢を持てるよう、後押しすることです。私自身、困難な課題に対して、あきらめずに試行錯誤し、何度も挑戦する過程で、予期しなかった解決策や、他者からの思わぬ支援などで、課題解決につながることが多々ありました。成功体験は非常に重要と考えます。もちろん、全てが上手くいく訳ではありませんが、失敗も貴重な経験として、活かすことができると信じています。失敗も含めた経験をしっかりと評価し、次へのステップに繋げることをサポートしていきたいと思っています。

次に続く女性たちへメッセージをお願いします。

 近年は、育児や介護の制度も整い、男女問わずに利用できるようになってきました。ライフステージには様々な局面がありますが、活き活きと仕事を続けていくには、ワーク・ライフ・バランスはとても重要です。制度を活用し、また周囲のサポートを受けながら、(時には周囲をサポートしながら)、その時に出来ることに前向きに取り組み、成長を続けることで、あなた自身がロールモデルとなり、次の世代へと繋がっていくはずです。

採用後の経歴

 1992年度採用。愛知教育大学、名古屋工業大学、名古屋大学、浜松医科大学、京都大学を経て2024年度から現職。


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