広島大学男女共同参画推進室では、ダイバーシティ研究センターと共催で男女共同参画セミナー「実証経済学からジェンダーを語る」を11月5日(火)に開催しました。
独立行政法人日本貿易振興機構 アジア経済研究所の牧野 百恵 氏を講師に迎え、講演と質疑応答を行いました。
当セミナーは総合科学部専門科目「学問とジェンダー」の講義の一環ですが、この日のみ公開とし、セミナーとして実施しました。会場およびオンライン配信で約50名が参加しました。
講演では2023年にノーベル経済学賞を受賞したゴールディン教授の研究の功績や意義についてお話いただき、実証経済学が明らかにしてきた思い込みや社会規範がジェンダー格差に与える影響について、様々なエビデンスをもとに解説いただきました。
質疑応答の時間では、受講者から社会規範を変えるためにはどうしたらいいか、など種々の質問があり、丁寧に回答いただきました。
終了後に実施したアンケートでは「エビデンスのあるジェンダーの議論が非常に面白かった」「女性が理系に弱いとか交渉が苦手というのが、実証研究によって社会のバイアスが作り出しているものだと理解できた」「ジェンダー格差の原因や影響について幅広い視点から学ぶことができ、大変有意義だった」などの感想がありました。
男女共同参画推進室では今後もこのようなセミナー等の開催を通し、多様な人が参画できる社会の推進を進めてまいります。

講演の様子

会場の様子