地域研究 世界の中の地域,地域の中の世界
地域研究授業科目群は,大きなエリアとして日本を含む広域アジア,広域ヨーロッパ,広域アメリカを想定しながら,国や地域の特色を歴史,社会,政治,思想,文化,文学など様々な視座から研究する学際的な授業科目群です。
現代世界の様々な問題に対応するため,諸地域が歩んできた歴史と培ってきた営為への真摯な見識,未来を見渡す洞察力が求められています。
また他の授業科目群とも連携しながら,グローバルな視点から地域を,ローカルな視点から世界を,地域と世界を複眼的に考える方法を学びます。
主な専門科目
- ヨーロッパ史研究
- ドイツ文化論
- フランス文明論
- イギリス社会研究
- 英語圏社会研究
- 日本文化史
- 近代日本文化研究
- 地域文化研究特論A・B・C
- 東アジア地域史
- 東アジア社会文化史
- 朝鮮文化論
- 台湾文化論演習
- 地域を科学する など
越境文化 地域やジャンルを超えた社会と文化を考える
人類の文明の流れの中で,人,物,金,情報は,地域や国家を超えて移動し,交流してきました。
そこからひとつのジャンルに収まりきらない様々な文化現象や社会現象が生まれ,それらに向き合う私たちは時として知的枠組みの変換を迫られます。
境界とは何か。中心と周縁はどのように生じ,境界を横断すると何が見えるのか,越境文化授業科目群では,横断的な現象の関係性を,歴史的,社会的,文学的な多面的アプローチを通じて批判的に考察します。
そうすることで領域横断的な視野を身につけ,変貌していく社会で柔軟かつ主体的に行動できる能力の育成をめざします。
主な専門科目
- 聖書学
- ジェンダー学
- 政策情報論演習
- テクスト文化論
- 比較文学研究
- 英米文学研究
- 文化論研究
- 比較文化論演習
- 都市文化論
- 医療社会史
- 欧米大陸間文化研究
- 欧米大陸間文化研究演習
- 開発政策科学分析演習
- 教育と権力の社会学
- 移動と統合の社会学 など
現代社会システム 現代社会の多様な課題の解明と克服に向けて
日本を含めた現代の世界とそこに暮らす人々の社会は,絶え間なく変動し,様々な矛盾や問題に直面しています。一見固定的なイメージを持たれがちな世界や社会のシステムも,そうした問題に突き動かされ,変化を余儀なくされています。
現代社会システム授業科目群は,社会科学の様々な方法論を基礎に,政治,経済,社会,法律が相互に複雑に絡み合う中で生起する国内外の現代的問題をまずは発見し,その背景や要因,そしてその克服への道筋を探る授業科目群です。
社会科学の成果を柔軟に組み合わせ解析していく作業を通じて,国境を越えて,人々の暮らしと平和の重要性を捉え直す方法と多角的視野の育成をめざします。
主な専門科目
- 社会学方法論
- 福祉社会学
- 動態社会学
- 比較技術史
- 現代産業論
- 世界開発論
- 現代技術論演習
- 宗教政治社会論
- 環境経済論
- サイエンス・スタディーズ
- 社会調査演習
- 社会調査データ分析の基礎
- 公害史
- 現代法政策論 など
社会フィールド研究 フィールドで考える,フィールドで学ぶ
フィールドワークは,地域社会を研究するための重要な作業のひとつです。「現場」の人々との交流,社会環境の観察などから考察を進めるこの作業は,文献資料研究と組み合わせることで,より地域社会のリアリティに迫るための方法となります。
社会フィールド研究授業科目群は,フィールドワークという調査法を活用する文化人類学,地理学,社会学,観光研究などを学ぶ授業科目で構成され,地域社会が抱える文化景観の保存,観光の発展,環境の保全,地域づくり,伝統文化の構築などの課題に関して,「現場」で考える姿勢の習得をめざします。
主な専門科目
- 日本環境地誌
- 日本地誌研究演習
- ヨーロッパ環境地誌
- ヨーロッパ地誌研究演習
- 社会生態人類学・同演習
- 親密性の人類学・同演習
- 環境と平和論
- 医療人類学・同演習
- 地域調査演習Ⅰ・Ⅱ
- エコミュージアム論演習
- 社会情報メディア論・同演習
- 社会フィールド研究特論
- 地域環境社会論・同演習 など