支援を受けた学生のご紹介

Vol.22 「フェニックス奨学金で得た広島大学での学び」

名前:仲林 和毅

所属:教育学部第二類自然系コース 4年

理科の教員を目指し、広島大学を志望

私は幼い頃から理科が好きで、勉強を教えることも好きだったので理科の教員を目指していました。現在、私が所属する学科では、教育学と自然科学をバランス良く学ぶことができます。このように、教育学部でも専門性を疎かにせず学ぶことができる学科は他の大学にはほとんど無いと思います。この点に魅力を感じ、広島大学に進学しました。

広島大学に進学したもう一つの理由として、フェニックス奨学金の存在があります。

フェニックス奨学金のおかげで夢をもち続けることができた

私の家は母子家庭で弟がいます。子どもながらに家庭の経済状況は分かっていたので、大学に進学することに後ろめたさがありました。一方で教員になりたいという思いも強く、葛藤していました。そんな時、広島大学のフェニックス奨学金を知りました。条件や支援内容はここでは割愛しますが、在学中における経済面の不安は限りなく小さくなると思いました。魅力的な学科がある大学にこのような奨学制度もある、まさに運命のように感じたことを鮮明に記憶しています。

私は、フェニックス奨学生に採用されたおかげで、学業に専念することができました。アルバイトに生活を縛られないため、自分の進路を考え家庭教師など、メリットの大きいものだけを無理なく続けることができました。今日まで経済面の心配をせずに勉強を続けられていること、教員になってから果たしたい夢を持ち続けられていることに本当に感謝しています。

実りある講義、研究

大学では、教育学や自然科学、理科教育に関することを中心に学びました。講義の復習や課題などは突き詰めると時間がかかるものです。満足いくまで勉強に時間を割き、内容の理解を深めることができたのもこの制度のおかげです。

研究では、化学と生物の科目横断的な教材の開発に取り組んでいます。研究にはゴールが無いどころか、正しい道筋すら分かりません。ですが、試行錯誤の過程はとても面白いですし、自分の知識や技術に磨きがかかることを実感できる点で達成感もあります。時には専門書や論文に触れたり、野外調査をしたりすることもあります。

こうした経験は非常に重要ですが、書籍購入費や旅費などお金がかかるのも事実です。フェニックス奨学金のおかげでこの費用を賄えたことが自分の成長に繋がっていると思います。

大学院への進学

私は来春から広島大学の大学院へ進学します。大学で研究に取り組む中で、さらに深い研究をしたいと考えたからです。学部時代に身に付けた基礎的な知識や技術を生かし、発展的な研究に取り組むつもりです。教員に求められる専門性を身に付けることを目標とし、大学院でも頑張りたいです。
条件はありますが、フェニックス奨学制度は大学院進学後も継続することが可能です。学問を突き詰められる素晴らしい制度だと思います。

大学で思う存分学ぼう

勉強したいという意思や能力、可能性をもった人が、経済的な理由で大学進学できないことは本人にとっても社会にとっても多大な損失だと思います。フェニックス奨学制度はそのような人の希望とも言える制度です。この制度によって得られた大学での学びを生かし、将来は社会に貢献したいと思っています。

この文章を読んでいる方の中には、経済的理由で大学進学を迷っている方がいるかもしれません。一度、この制度について調べてみて下さい。受験勉強の手を止めてでも、調べる価値があると思います。真に大学で学びたいと思っている方なら、入学時そして在学中の学力基準も突破できるはずです。ぜひフェニックス奨学制度を利用し、広島大学で有意義な大学生活を送ってください!

 

2023年12月取材/基金室


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