Vol.34 「フェニックス奨学生としての広島大学での4年間」
名前: 龍本 士
所属: 教育学部第一類初等教育教員養成コース 4年
広島大学への進学を決意したきっかけ
私は高校卒業までの18年間を鹿児島県で過ごしました。中学生の頃、職業体験学習で小学校を訪れたことをきっかけに教育に興味を持ち、九州を離れて広島大学教育学部に進学することを決意しました。 一方で、私は母子家庭で育ったことから、大学進学後に学業を継続できるのかについて、経済面で不安がありました。高校3年生の時、母から「広島大学には入学料免除、在学中の授業料全額免除に加え、毎月の奨学金も給付されるフェニックス奨学制度がある」と教えてもらいました。これをきっかけに私はいっそう勉学に励み、その結果、フェニックス奨学生として広島大学教育学部に入学することができました。
フェニックス奨学制度とは
広島大学フェニックス奨学制度は、経済的な理由で進学を断念する学生を支援する充実した制度です。同奨学生として認められると、入学料と授業料の全額免除に加え、毎月10万円の奨学金給付があります。給付型奨学金であり、卒業後の返済義務はないことから、在学中は安心して学業や興味関心のある事に専念することができます。私は学部卒業後は就職を予定していますが、所定の基準を満たせば、大学院に進学しても引き続き同じ内容の支援を受けることができる点も、この制度の魅力であると思います。入学前は、経済的な理由から大学進学について不安を抱えていましたが、フェニックス奨学制度のおかげで、充実した大学生活を送ることができました。
この4年間で取り組んだこと
私はこの大学生活で、興味のあることにさまざま取り組みました。まず、外国語を学ぶことに興味があったため、英語をはじめ、ドイツ語や韓国語なども学習し、外国語の資格試験にも挑戦しました。また、教育学部初等教育教員養成コースの「フレンドシップ事業」という活動にも積極的に携わり、3年生時には学生リーダーとして活動しました。周囲には私よりも優秀な仲間が多く、他の人がリーダーになった方が上手くいったのではないかと、自分の力不足を感じることもありましたが、多くの人々に支えられ、最後まで活動を続けることができました。 フェニックス奨学制度のおかげで、この4年間、学業や興味関心のあることに全力で取り組み、大きく成長することができたと感じています。
卒業後の進路
フェニックス奨学制度のおかげで、就職活動にも専念することができ、大学卒業後は市役所に入庁する予定です。大学では4年間教育について勉強してきたため、教育や福祉に関わるような仕事に携わることができたらと考えています。現代社会には、少子高齢化、教育格差、貧困など、解決すべき多くの課題があります。よりよい社会を築くために、まずは自分にできることを見つけ、一つひとつ取り組んでいきたいと考えています。
フェニックス奨学制度への感謝と今後の展望
経済的な不安から大学進学を諦めている学生には、広島大学フェニックス奨学制度の存在を知ってもらい、ぜひ挑戦してほしいと願っています。私が大学生活で学業ややりたいことに没頭することができたのは、フェニックス奨学制度のおかげです。多くの方々の支えがあったからこそ、この4年間、充実した大学生活を送ることができました。今度は、私が経済的な理由で進学を断念せざるを得ない学生を支援できるように、日々頑張っていきたいです。

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