vol36「「感謝」と「つながり」を学ぶ日々」
名前: POHL CHRISTIAN(ポール クリスチャン)
所属: 総合科学部国際共創学科(IGS) 2年
国際共創学科(IGS)奨学金を受給。医療法人社団清流会 双樹クリニック様 冠事業基金によるご支援
故郷について教えてください。
私の故郷はオーストラリアのシドニーです。実家は市街地から比較的近い場所にあります。
シドニーは多文化都市として知られ、さまざまな国や地域にルーツを持つ人々が暮らしています。そのため、多様な文化や料理に触れる機会が多く、世界各地の価値観を身近に感じられることが大きな魅力です。一方で、大都市ならではの活気や賑わいがある反面、忙しさを感じることもあります。
また、海が身近な環境もシドニーの特徴です。美しいビーチが数多くありますが、場所によっては波が高く危険なため、注意が必要です。
食文化では、羊肉を食べる機会が多いこともオーストラリアならではの特徴です。こうした食習慣の違いから、日本との文化の違いを感じることもあります。
シドニーの美しい海
実家で飼っている愛犬
日本に関心を持ったきっかけと広島大学を選んだ決め手は何ですか。
日本に興味を持ったきっかけは、家族の影響でした。曽祖父が日本で働いていたことがあり、その影響を受けた父も日本に関心を持っていました。そのため、私は幼い頃から日本とのつながりを感じながら育ち、日本は身近な存在でした。
さらに、中学生の頃に日本を訪れたことが大きな転機となりました。実際に日本の文化や人々に接したとき、初めて訪れたにもかかわらず、どこか懐かしさを感じたことを今でも覚えています。この経験をきっかけに、日本についてもっと知りたいという思いが強くなりました。
その後、独学で日本語の学習を始め、地元に住む日本人との会話を通じて実践的な語学力を身に付けていきました
大学進学を考える際には、日本各地の大学について調べたり、実際に訪問して教員の方々から話を聞いたりしながら、自分に合った学びの環境を探していました。その中で特に魅力を感じたのが、広島大学の総合科学部国際共創学科です。幅広い分野を横断的に学べることに加え、母語である英語で学ぶことができる環境に強く惹かれました。こうした学びの自由度の高さや充実した学習環境が、広島大学を選んだ決め手です。
IGSでの授業はどうですか。
とても面白いです。
特に、理系である私でも文系科目を履修できる点は、IGSならではの魅力だと感じています。入学当初はあまり興味のなかった文系分野でも、実際に授業を受けてみることで新たな発見があり、自分の視野や学びの幅が広がったと実感しています。
IGSでは、「文化と観光」「平和とコミュニケーション」「環境と社会」の3つの視点から学ぶことができます。私は現在、「環境と社会」を中心に学んでおり、関心のある研究室も見つかりました。夏季には島根県でのフィールドワークに参加する予定で、実際の現場で学びを深めることができる貴重な機会であり、とても楽しみにしています。
IGSでの学生生活はどうですか
とても充実しています。
課外活動では、入学後から合気道に取り組んでいます。大学の心身統一合氣道部に所属しながら、広島国際合気道道場でも練習を重ねています。 合気道の魅力は、技の習得だけでなく、体全体の使い方や心の持ち方を学べることです。稽古を通じて、自分自身と向き合いながら成長を実感しています。
今後は全日本大会への出場も予定しているため、これまでの練習の成果を発揮できるよう、さらに努力していきたいと思います!
入学後から始めた合気道
安芸津の三津祇園祭り
また、日本の祭りや神楽にも興味があり、東広島市安芸津町の祇園祭や竹原市の住吉祭り、北広島町の行事などに参加してきました。
こうした活動を通じて、地域の方々との交流を深めるとともに、地域に根付く伝統や文化の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。実際に祭りや行事に参加することで、地域ごとに受け継がれてきた歴史や人々の思いに触れることができ、日本文化への理解をより一層深めています。
今後もさまざまな祭りや地域行事に積極的に参加し、地域とのつながりを大切にしながら、日本の伝統文化への理解をさらに深めていきたいと考えています。
暮らしの中で感じた日本の価値観はありますか。
日本での生活を通して、「周囲への配慮」や「感謝の気持ち」など、日本ならではの価値観を学んでいます。特に、人と人とのつながりや地域との関わりを大切にする考え方に魅力を感じています。
私の出身国では個人を尊重する文化が根付いていますが、日本での暮らしを通じて、人と支え合いながら生活することの大切さを実感するようになりました。
例えば、遠く離れた地域で災害が発生した際、多くの人が義援金を募り支援しようとする姿や、食事の前に「いただきます」と感謝の気持ちを表す習慣から、日本の思いやりや感謝の文化を感じます。
感謝の言葉を大切にし、人を思いやる気持ちが日常の中に自然に根付いているところは、日本の素晴らしい魅力の一つだと思います。
将来の進路や展望を教えてください。
卒業後は大学院への進学を希望しています。
現在は環境分野を中心に学んでいますが、最近では経済や教育分野にも関心が広がっており、将来どのような道に進むかについては引き続き考えているところです。
大学院でさらに学びを深めた後は、留学生活を通じて愛着を深めた広島で働きたいと思っています。
寄付者へのメッセージ
大学生活を支えていただき、本当にありがとうございます。
ご支援のおかげで、勉強はもちろん、合気道や地域活動などの課外活動にも積極的に取り組むことができ、さまざまな学びや経験を積むことができています。その中で、自分自身の成長を実感するとともに、多くの方々に支えていただいていることへの感謝の気持ちを深めています。
いただいたご支援への感謝の気持ちを忘れず、これからも勉強や課外活動に一生懸命取り組み、さらに成長を目指して努力していきたいと思います。
IGSの友人たちと旅したモンゴル
所属しているJAZZ研究会
(2026年8月取材/基金室)

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