融合領域プログラム(博士課程前期)

融合領域プログラムは、各専攻に軸足を置きながら専攻の枠を超えて他分野の知識・手法を学ぶものであり、特に異分野の融合によって成り立つ先端的分野の教育に力を入れています。
プログラムへの登録を希望する場合、指導教員の承認を得た上で、入学後1ヶ月以内に「融合領域プログラム登録願」を工学研究科支援室(大学院課程担当)へ提出してください。(所属する専攻によって登録できるプログラムは決まっているので注意してください。)

バイオマス【対象となる専攻:機械システム工学専攻、機械物理工学専攻、化学工学専攻】

(教育目標)
再生可能かつ炭素中立である特徴を有するために、社会的にその導入ならびに技術開発が求められているバイオマス(生物資源)について、機械工学ならびに化学工学の知見を踏まえ、有効利用のための技術ならびにシステムに関する基礎知識と研究開発状況を理解する。
さらに、バイオマス利用を例として機械工学ならびに化学工学の手法を実践的に適用する方法論を学ぶ。
社会的需要の高いバイオマス利用技術・システム開発に携わる人材を育成する。
           

ハイパーヒューマンテクノロジー【対象となる専攻:機械システム工学専攻、機械物理工学専攻、システムサイバネティクス専攻、情報工学専攻、化学工学専攻】

(教育目標)
ハイパーヒューマンテクノロジーとは、人間の能力をはるかに超えた計測・情報処理・制御技術の総称で、ロボット工学、生体工学、画像工学といった工学分野に基礎をおきながら、工学分野のみならず医療福祉、生物生産など横断的な分野における革新的な技術の開発とその応用を目指している。
21世紀COE「超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界」の研究成果に基づき、社会からの要請に応じて異分野技術を総合し横断的な問題解決を行うための知識・技術を身に付けた人材を育成する。

グリーンケミストリー【対象となる専攻:化学工学専攻、応用化学専攻】

(教育目標)
技術社会の進歩と地球環境の保全のためには、機能性化学物質の一層の利用とその安全性の確保が不可欠である。
それと同時に、化学的アプローチにより環境諸問題の取り扱いの重要性が増している。このような観点から、”環境にやさしいものづくり”、即ち環境に安全な分子・反応の設計、高効率的化学変換法の開発、環境調和型化学プロセスの開発などを通じて、環境問題の根本的解決に向けての研究及び人材育成を行う。

都市総合防災【対象となる専攻:社会基盤環境工学専攻、建築学専攻】

(教育目標)
日本では世界全体の災害被害額の13.4%が発生している。今後30年以内に東海地震、東南海地震が発生すると予測されており、気候変動による都市型水害の脅威も高まっている。震災で世界主要港の地位を喪失した神戸港の経験をみても、人口や資産、生産設備が集中する都市の防災対策は喫緊の課題である。一方で、都市を支える各種施設をみると、今後20年間に建設後50年を経過する建築物や社会基盤施設が急増し、その機能・耐久性の低下が危惧されている。
本プログラムは、都市防災の分野に進む学生を対象として、防災の知識を広く学び、建築学、社会基盤環境工学の分野を融合した知識を能を学ぶことを目標とする。

生存圏環境システム【対象となる専攻:輸送・環境システム専攻、社会基盤環境工学専攻】

(教育目標)
近年、深刻化している地球温暖化を始めとする地球環境問題は、人間系、流体系および生態系の複合した相互作用の下で発生している。このような複合システムとして生起している地球環境問題に、技術を駆使し広い学問的視点から対処できる学生を養成する。
そのために、特に地球環境変化の計測と力学、化学および生物・生態学に基づいた解析・評価・創生に力点を置いて教育・研究を展開する。
もって人類の持続的発展に貢献する。


up