学習・教育目標
以下に示す A) ~ I) の学習・教育目標を掲げ、提供する講義をこれら目標と関連づけています。当プログラムに配属された学生は、この学習・教育目標をよく理解し、達成することが求められます。
A) 建築創造を通して平和な生活環境の実現に貢献できる地球人の育成
人類史上初の被爆という経験を有し、平和な世界を希求する広島において創立された本学の固有性を堅持しつつ、人類のさまざまな平和的営みを育む建築物や都市計画、環境構造物について総合的な理解ができ、共生的地球環境のあり方を常に念頭に置き、理想に向かって努力する健全な精神を備え、平和で豊かな生活を創造することに貢献する地球人を育成する。
B) 社会の発展、人類の幸福に貢献できる人材の育成
高度に発展した人類社会において、国際的な相互理解、相互協調のもとに、現代の文明と文化を理解し、平和的に技術活動ができ、数理科学、自然科学及び人工科学等の知識を駆使し、社会や環境に与える影響を予見しながら、資源と自然力を経済的かつ有効に活用し、人類の安全と利益及び地球社会の持続的発展に貢献できる能力を有する人材を育成する。
C) 技術者として豊かな人格と倫理観を有する人材の育成
人間社会の文化と福祉への洞察力を高め、その維持と改善のために工学技術を適切に用い、かつ工学技術が地球社会の環境と人間生活に及ぼす影響を的確に把握し、適切に対応することのできる、技術者としての豊かな人格と倫理感を有する人材を育成する。
D) 建築学の工学的な基礎知識の習得
工学的な基礎となる数学、自然科学、情報技術に関する基本的知識を修得し、それを建築に応用できること。
E) 建築学の総合的、個別的な専門知識・能力の修得
イ) 建築・都市計画や建築歴史・意匠に関する専門知識や技術を学ぶと共に、建築デザインの理論と自ら創造する実践手法を体得し、建築設計、環境デザイン、都市計画、地域計画、住宅地計画、インテリア・デザイン等に関わる多面的な能力を有していること。
ロ) 建築物の周辺環境、室内環境に関して、その物理的現象、心理的現象について実態を把握・予測するための専門知識を修得し、かつ建築設備及び都市環境を制御する設備・施設を計画、設計することのできる能力を有していること。
ハ) 建築構造、材料、生産の各分野に関わる専門知識を学び、それぞれの立場からの建築物の設計、生産、維持、保全等に関する知識や技術を習得すると共に、建築関連諸領域の技術者と連携してそれらを実務に応用する基礎的能力を有していること。
F) デザイン能力の育成
専門知識を利用して、社会から求められる課題を見出し、それを創造的、保全的に解決する手段、方法を構築する能力を有すること。
G) コミュニケーション能力の育成
独自に行った学習と研究を論理的に記述し、口頭で発表し、討論することのできるコミュニケーション能力及び基礎的な国際コミュニケーション能力を有すること。
H) 永続的な自己啓発、研鑚ができる能力の育成
建築学及びその関連領域において、急速に多様化する社会の要請を広い視野を持って的確に理解し、柔軟に対応できる素養を具備すること。
また、本プログラム終了後、実務に就いた際に、生涯にわたって自ら新しい工学知識を学習し、永続的な自己啓発と研鑚ができる能力を備えていること。
I) 的確で合理的な計画の立案と遂行能力の育成
与えられた建築的課題に対し、限られた手段の範囲で適切な計画を立て、合理的に実行することのできる能力を備えていること。