大島 梓(内定先業種:アパレル)

国際協力研究科 教育文化専攻

G.ecbo派遣先:特定非営利活動法人IMAGINUS,インド(2017年 8月〜9月,53日間

ーこの企業・業界を選んだ理由

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、バングラデシュやインド、ネパールなどの開発途上国でアパレル製品を作り、日本や台湾、香港などの直営店で販売している会社です。もともとアパレル業界に興味があったことと、国際協力のアプローチ方法としてのビジネスへの興味から、その中でも先進的なモデルを築いているマザーハウスに就職を決めました。

 途上国とのビジネスというと、オフショアとして途上国に拠点を持ったり、貧困層の所得向上を目指したフェアトレードなどのソーシャルビジネスという形を取ったりすることが多いのですが、マザーハウスは途上国にある素材を途上国にいらっしゃる最高の技術を持った職人さんによって製品へと変えることで、オフショアやソーシャルビジネスにありがちな先進国と途上国の上下関係を無くし、対等なビジネス関係を築く一アパレルブランドというモデルを展開しています。

 

- インターンシップ経験が就職活動に与えた影響

G.ecboインターンシップがきっかけでインドが大好きになり、就職してもインドと密接に関わり続けたいという思いが就職活動当初からあったため、必然的にそれが就職活動の軸にもなりました。様々な業界・企業の会社説明会に足を運びましたが、マザーハウスで働くことをイメージした時がいちばんワクワクし、ここで働きたいと強く感じたのを覚えています。研究内容と近しい企業で働くことで自分の視野を狭めてしまわないか、という不安もありましたが、自分の直感と途上国が好きという気持ちを信じたいと思います。企業選びや働く姿をイメージするときにはインターンシップの経験が役に立ちました。

- インターンシップで一番得たもの

忍耐力と応用力です。インドは気候が暑く熱中症に罹ったり、人柄や政治的条件に左右されて思うように業務や調査が進められなかったりと現地での活動において、自分ではどうしようもない不可抗力に襲われるときが多々ありました。その中で、一度上手くいかなくても再度トライしてみる忍耐力と、この方法でダメなら別の方法を試してみる応用力が身に付きました。

- 後輩へのアドバイス  

海外で自分一人でインターンシップを行うということは、一見ハードルが高く難しいことのように思えますが、思い切ってそこへ飛び込んでみると想像もできなかった自分に出会えると思います。私もインドへ行く前日は怖くて泣いていましたし、インターンシップ中も楽しいことばかりではなく、辛いことや大変なことにもたくさん直面しましたが、帰ってきてからは「自分はこれだけのことができるんだ」という自信がつき、どんな環境でも臆せず物事にチャレンジすることができるようになりました。大学院の数年間は長いようであっという間に過ぎてしまいます。どう過ごすかは人それぞれですが、私は自分で考えて試行錯誤して頑張っていくことは、必ず成長の糧になると信じています。G.ecboプログラムは成長の場としてとても良い環境ですので、少しでも興味があればぜひチャレンジしてみてください。


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