OB:田中 健太 Kenta TANAKA - 東京都庁(水道局所属 )

2011年JICAマカッサル・フィールドオフィスでのインターンシップ(調査中の写真)

 

(2011年度国際協力機構(JICA) マカッサル・フィールドオフィス, インドネシア派遣)
私はIDECを修了後、東京都庁へ入都してから7年間水道局に所属しています。現在は、2020東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、大会期間中の水道水の安定給水や、災害時に備えた水道管路の更新事業に携わっています。

- インターンシップから現在までを振り返って。一言で表すとしたら?

この質問で思い浮かんだ言葉は「脱皮」です。
近頃良い意味で、自由に考え・行動している自分に気がつくことがあります。G.ecboで新たな自分を発見できたことがきっかけのひとつだったと思います。成虫への道のりはまだまだですが…笑

- G.ecboでの経験が活かされたと思われた場面 や局面について  

G.ecboでは、インドネシアに滞在し、現地特有の交通手段のパラトランジット(オートリキシャや乗合タクシーなど)について、運行や営業実態の調査をしました。より生の声を聞きたくて、現地で通訳をしてくれる方を紹介してもらい、毎日町中を巡り、運転手の方や町ゆく人にインタビューしました。調査を進めていくうちに、将来モノレールが走る、と聞き「現在の交通機関は廃れてしまうのか、行政側の考えも聞いてみたい」と何気なく話すと、行政トップクラスの方(交通局長?)からお話しを聞ける機会もいただくことができました。あまり先が見えないままスタートしたインターンでしたが、ただ一生懸命打ち込むうちに、気がついたら協力してくれる・助けてくれる輪が周りにできていたように思います。社会人になり7年が経ちますが、未だに新しいことや問題に直面する毎日です。そんなときでも、G.ecboを通して感じ学んだ「一生懸命になれば周囲がついてきてくれる」経験を糧に、労を惜しまず行動することを心がけています。現在の仕事では、日常業務で世界と関わることはほとんどありませんが、東京都水道局の安全性や技術は世界トップクラスであり、安全な水を飲めない国への技術支援にも取り組んでいます。私も将来、国際事業に携わることを視野に入れ、まずは専門知識や技術の習得のために日々励んでいます。

-自分の中に残り根付いていると感じるもの,さらに発展していると感じるもの  

「まずやってみる」ことです。以前は理屈が先行して行動できないことが多々ありました。G.ecboに挑戦できたことをきっかけに、躊躇することが少なくなり、今では鉄のハートと言われています。

-後輩へのアドバイス

少しでも興味を感じたら、「まずはやってみる」。

 

(左)新設する水道管を入れるためのトンネル内を現場点検中
(中)給水所現場点検の様子
(右)居酒屋で意気投合。隣に座っていたドイツ出身の人と一緒に晩酌をしました


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