方向と継続が力になる

尾崎 文代 グループリーダー

基本情報

  • 所属及び職名:学術・社会連携室図書館部図書学術情報企画グループリーダー(2023年3月掲載時点)

現在、どのような仕事をしていますか。

 図書館の2グループのうち、企画(管理部門)グループのリーダーをしています。所掌は、図書館のバックヤードと呼ばれる図書・雑誌の契約・整理、システム管理のほか、出版会、ライティングセンター、リポジトリなど。また、総務、企画渉外、人事計画、目標管理、各種図書館関係団体の地区のまとめなどもしています。

スキルアップはどのように図ってこられたのでしょうか。

 いまは本当に情報を得やすくなりましたが、アナログの時代はやはりまずその情報を集めて読み込むことが大きな作業で、そしてそれはそのまま図書館員としての情報探索のスキルにもつながりました。さらに、研修の機会は積極的に活用し成果を必ず業務に還元すること。私が還元できたのは研修で得た人脈やコミュニケーションの部分が多かったかもしれませんが、今ではそれも大事なスキルだったと考えています。

管理職になってから仕事に対する受け止め方や心境はどのように変化しましたか。

 広大勤務後、管理職として他大学の図書館に5年勤務し、昨年広大に戻りました。自分に務まるのかという不安が強かったので、最初は正直かなり躊躇しましたが、いまでは良かったと思っています。図書館以外の経験がないことが不安材料の一つでしたが、逆に、図書館のことなら私に聞いて!と開き直って勤めました。他の業務、他の機関を経験して視野を広げることの大切さと、その経験のうえにスペシャリストとして課題を整理し、前に進むことが大切だと考えるようになりました。

ワーク・ライフ・バランスについて、仕事以外のプライベートはどのように過ごしていますか。

 休みの日はほとんど家にいて家事をしています。沖縄の海と文化が好きで、毎年通ってリフレッシュしていましたが、コロナ禍でストップしているので、そろそろ再開したいです。絵を描くのが好きなので美術館巡りも好きです。性格がミーハーなので(笑)、いわゆる「推し」のライブや映画にも。(今年度で定年なのですが…推し活に定年なし!)

今の職務において大切にしていることがあれば教えてください。

 広い見地からものを見ることです。管理職に求められることの一つは判断力ですが、一方的に判断しないように必ず周囲に「どう思う?」と聞くこと、また、気持ちは大切にしたいのですがそれに流されないようなさじ加減を、いつも心に留めています。(結構難しいですが…) そのほか小さなことですが、自分のメンタルの安定と話しかけやすい雰囲気です。忙しそうだとか機嫌悪そうだから相談しづらい、ということのないように、たとえコートを着て帰りかけていても相談されたら話を聞くようにしています。

次に続く女性たちへメッセージをお願いします。

 いまは仕事に関しては男性も女性もなく制度も整いつつありますが、女性特有のライフイベントや悩みは普遍だと思います。が、それに臆することなく、かつ、甘えることもなく挑戦していってほしいです。それには、方向性と継続性をもつこと。方向性とは、達成したい目標でも、こうありたいという憧れのようなものでも、たとえばライバルに勝ちたいというものでもいいです。その気持ちを持ち続けて、なにより仕事を続けることこそが力になると思っています。

採用後の経歴

 1985年度採用。広島大学、鳥取大学、岡山大学の各図書館を経て、2021年度から現職。


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