山根 達郎 先生

 

Q どういった授業をされているのですか。

A 現状では、一年生向けの平和科目として国際紛争論、法学部で政治紛争解決論、大学院では平和構築論などを担当しています。IGSでは、平和と紛争研究という専門科目を担当することになっています。アフリカ、中東、アジアなどの地域の紛争の事例とともに、内戦、地域紛争、テロといった国際社会全体の複雑化に伴う情勢について講義しています。被爆地であるここ広島で授業をするというのは重要なことだと考えています。

 

Q どのような研究をされているのですか。

A 国際関係論の分野において、特に、内戦や地域紛争の原因は何か、それに対して社会はどのような手立てを講じているのか、その特徴は何か、ということについて研究しています。大学生時代に留学し、様々な国の人々の考えに触れたことがきっかけで国際社会に興味を持ちました。冷戦の終結や日本のPKOへの参加といった国際社会の変動の時代の中で、自分も何か考えていかなければならない、という思いが生まれ、紛争と平和の研究を始めました。国連代表部という役職やNGOでの活動の経験の中で、各国の政治問題やアフリカ紛争の問題、軍縮問題、民族和解の問題などに触れ、解決へ導くために携わったことも今の研究に繋がっています。

 

Q 高校生へ一言お願いします。

A大学は自分で学びを見つける場なので、IGS、さらには総科全体を含め、いろんなチョイスができるというメリットがあると思うんです。いろいろなことにチャレンジしたい、社会に貢献していきたい、と考える高校生はウェルカムですね。IGSでは英語で授業をするので、それもチャレンジの一つだし、他の言語を学ぶことでコミュニケーションの広がりが出て、人生が豊かになると思います。言語の壁を乗り越えて、自分の思いを伝えていってほしいです。


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