理系分野も学べます

理系分野も学べます

国際共創学科(IGS)の理系グループでは、物理・化学・生物・地学の教員が環境や人にやさしい社会をつくるための様々な研究を行っています。IGSでは、核となる専門性を持ちながら異なる専門分野の人々と協働できる人材を育成するために、学生の皆さんには、1・2年次に広い視野と高いコミュニケーション能力を身につけるためのトレーニングをし、3年次以降の専門教育と卒業研究を通じて学問的専門性と知識を深めてもらいます。

物理

田中晋平 准教授

研究分野:柔らかい物質の物理、複雑系の物理

紹介:我々のグループでは、柔らかい物質、特に膜や泡、しずくなどが織りなす複雑な現象を研究しています。物質が単純なものであっても、物質間の相互作用によって驚くほどの複雑さが生まれます。我々の研究対象は、このような、単純さから複雑さが生じるメカニズムです。その最も良い例は生命でしょう。我々のグループでは、生命の複雑さを単純な物質で再現できるようなシステムを作り出すことを目指した、実験的研究をしています。

卒業研究テーマ

  • 自己駆動する液滴の集団運動
  • 液滴内で化学反応を起こす細胞モデル
  • 細胞運動を模倣した変形する液滴
  • 柔らかい物質中に見られるパターン形成

化学

ヴィレヌーヴ真澄美 教授

研究分野:コロイドおよび界面化学

紹介:自然界や生物の体には界面や界面が関わる現象がたくさんあります。私たちは自然現象や生命を支えるメカニズムを理解するために、気/液界面や液/液界面を研究しています。最近は、グルテンフリー、100%米粉パンの新技術に関して、生地が膨らむメカニズムを明らかにしました。 現在は細胞膜に働く張力の直接測定にチャレンジしています。

卒業研究テーマ

  • 二分子膜張力測定装置の開発
  • デンプン粒子の界面物性に関する基礎研究

図.自作の界面張力測定装置

生物

山田俊弘 教授

研究分野:保全生物学

紹介:生物多様性の損失について研究を進めています。私たちは、他の生物に“やさしい”世界を作らなければなりません。「地球は六度目の大量絶滅に突入した」と言われていますから、待ったなしの状況です。しかし、どうすればこんな世界が作れるのでしょうか?本研究室では、生物多様性を保全する方策を見つけるため、日本の、そして海外の生態系で生態学的な調査・研究を行っています。

卒業研究テーマ

  • 森林生態系における絶滅危惧種の保全に関する研究
  • 森林生態系での生物多様性の動態に関する研究

 

 

 

保坂哲朗  准教授

研究分野:生態学,人間―自然相互作用

紹介:生態学は生物と生物、もしくは生物とその環境の関係を解き明かす生物学の一分野です。私は特に昆虫に着目し、昆虫と植物の相互作用(種子食害、送粉、種子散布など)や昆虫と環境の関係(フンコロガシと森林伐採、アリと都市化、ゴミムシと農地管理など)について研究を行っております。また、人間と生物多様性が共存できる社会を目指して、より広い意味での生態学として、現代社会における人間と自然との触れ合い(自然レクレーション・ツーリズム、都市緑化、害虫・害獣問題など)が、人間と自然の双方に及ぼす影響について研究を行っております。

卒業研究テーマ

  • 種子食性昆虫の生態に関する研究
  • 農園管理が送粉・天敵昆虫多様性に与える影響
  • ホタル祭りが参加者の保全意志に与える効果 等


up