文学部には以下の6つのコースがあり、各コースに独自の教育プログラム(主専攻プログラム)が用意されています。
(西洋哲学、インド哲学・仏教学、倫理学、中国思想文化学)
このコースでは、東洋や西洋の古代から現在までに至る哲学・思想を、宇宙観、人間観、自然観などを含めて幅広く学習することができます。人間と社会のさまざまな価値観、生き方を、自らの経験と対応させて考えることは、混沌とした現代の社会を捉え、新しい時代を展望する手がかりを与えてくれるはずです。
(日本史学、東洋史学、西洋史学)
このコースでは、ナショナルな枠組みを超え、グローバルな視点で世界各地の古代から現代までの歴史の展開過程を学ぶことができます。過去の人びとの生きた時代の構造を考え、よりよい時代を創造していった人々の営みにふれることは、現代の社会を直視して、新しい時代を展望する手がかりを与えてくれるはずです。
(地理学、考古学、文化財学)
このコースでは、フィールドワーク、コンピュータによる情報処理などの手法により、この地表上に展開してきた人びとの過去の生活の営み、文化遺産、都市農村などの地域の仕組み、自然環境などについて広く深く学ぶことができます。地域を総合的に、歴史的に捉えることは、地球環境時代にふさわしい地域のあり方を見出す手がかりを与えてくれるはずです。
(日本文学語学、中国文学語学)
このコースでは、日本語と日本文学、中国語と中国文学、および両者の関わりについて、東アジア文化圏の語学文学の視点から、広く深く学ぶことができます。相互に関わりの強い日本・中国双方の文化を総体として捉えることは、世界に開かれた東アジア文化のアイデンティティを解明し、確立する手がかりを与えてくれるはずです。
(英米文学語学、ドイツ文学語学、フランス文学語学、言語学)
このコースでは、英語、ドイツ語、フランス語などの豊かな語学力を培い、文学的センスを磨くことができます。また、特定の言語に捉われることなく、言語一般および文学に関する原理や理論を学ぶこともできます。欧米の文学や言語を中心として、世界の言語・文化について学び、認識を深めることは、国際的に活躍する足がかりを与えてくれるはずです。
2021年4 月に新設されたこのコースの目的は、「英語を学ぶ」ではなく「英語で学ぶ」です。教養課程から専門課程まで原則として英語で開講される授業を受講し、卒業論文も英語で書きます。卒業論文のテーマは自由です。人文学の深い知識と高度な英語能力を備え、国際社会のあらゆる分野で活躍できる人材を養成します。定員数は若干名で、本プログラムに入る条件としてあらかじめTOEIC等の英語技能検定試験で定められた点数以上のスコアを取っておく必要があります。2023年度入学生から受入条件の基準値をIELTS 7.0,英検1級,TOEIC L&R 880,TOEFL iBT 95,Cambridge English C1 Advancedに変更しました。詳細は,詳述書をご確認ください。