ISO9001(品質マネジメントシステム)について

ISO(International Organization for Standardization)とは、1947年に設立された“国際標準化機構”という機関の名称です。
ISOは、世界各国のモノや単位の標準化を図ってきました。多国間取引における弊害をなくすことを目的として活動する機関です。
モノや単位の標準化を目指してきたISOが、システム(仕事・業務のやり方、経営の仕組み)に着目して作成した規格がISO9001です。
例えば、病院においては、受付 → 検査 → 診断 → インフォームドコンセント → 治療計画 → 治療実施 → リハビリ → 退院、というような流れに沿って、各プロセスで(良質な医療サービス提供のための)ルールを設定し、そのルール通りに業務を遂行することが求められます。
 
○ ISO9001導入の効果
ISO9001の認証取得により、対外的には「社会的信頼性の向上」が期待され、対内的には、ISO9001で規定されたPDCAサイクルを利用して継続的改善を行う中で「教職員の意識改革」「組織の体質改善」「目標・計画の共有化」が可能になります。
 
○ ISO9001導入の経緯
広島大学病院では、「PDCAサイクルの確立による組織のさらなる活性化」と「患者満足を向上させる」ことを目的として、平成17年から3か年計画でISO9001の認証取得を目指し、1年毎に導入範囲を広げ、平成19年12月19日付けで広島大学病院全体での認証を取得しました。
また、4回目の3年に一度の更新審査を終え、平成29年12月19日付けで継続して認証を取得しました。


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